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高野の花たち(223)キキョウ、花言葉は永遠の愛

キキョウ(桔梗)はキキョウ科キキョウ属の宿根草で、日本、中国、朝鮮半島などが原産地です。写真はかつらぎ町天野の山地で撮ったものですが、全国各地の山地や丘陵の草地に自生しています。
花期は7月から9月にかけて。花は青紫色で、高さ40~100センチ。花先が5裂した鏡形の花が、茎の先に咲きます。
咲き始めは雄しべが真中の花柱を囲んだ袋状の蕾で、花粉が昆虫などに持ち去られると、花柱の先が5裂して雌しべが現れ、開花します。茎は互生で長卵形、鋸歯縁です。
古い時代の和名は、阿佐加保、朝貌(あさがお)で、万葉集にも記されているそうです。根が結実した硬直しているので、中国では桔梗(きちこう)といい、生薬としても使っており、段々と変化してキキョウとなったのが名の由来で、日本でもこの漢名を使うようになりました。
花言葉は「気品」「誠実」「従順」などですが、一人の男性への愛を貫き、生涯かけて待ち続けた女性の姿を重ねたという「永遠の愛」が際立っています。
鎌倉時代以後、日本固有の紋章としての家紋が生まれ、桔梗も多く使われています。来年の大河ドラマの主役、明智光秀や坂本竜馬の紋であり、なぜか日光東照宮にも刻まれているそうです。
キキョウは秋の七草のひとつですが、品種改良が重ねられ、ピンクや白色、二重咲きなど、多くの園芸種が生み出されていますが、野生のものは年々減り、絶滅危惧種に指定されています。大事に守りたいものです。  (K記)


更新日:2019年9月15日 日曜日 21:38

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