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女優・佐々木ありさ(小島一枝役)橋本・紀の川展望

NHK大河ドラマ「いだてん」に登場している、日本女性初のオリンピック水泳金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)さんの2年後輩で、五輪6位入賞の小島一枝(こじま・かずえ)さん役を演じる女優・佐々木ありささん(19)が、前畑・小島さんらのふる里である和歌山県橋本市を訪れ、郷土史に詳しい県文化財保護指導委員の北川久(きたがわ・ひさし)さん(62)らが、水泳王国・日本の立役者2人の水練場・紀の川などを案内した。
前畑さんは昭和7年(1932)のロサンゼルス五輪・水泳平泳ぎ200メートルで銀メダル、昭和11年(1936)のベルリン五輪で金メダル、とても親交の深い2年後輩の小島さんは、ベルリン五輪・水泳400メートル自由形で6位入賞を飾っている。
NHK和歌山放送局と橋本市などは、大河ドラマ「いだてん」を盛り上げようと、9月22日(日)、同市産業文化会館大ホールで「大河ドラマ『いだてん』トークリレーin和歌山県橋本市」を開催。上白石さんや佐々木さんが、それぞれの思いを語ることになっている。
佐々木さんは「しっかり小島さんを演じ、そのふる里を語りたい」と、8月29日午後2時40分頃、東京から新幹線、南海高野線で橋本駅に到着。紀の川・橋本橋北詰の「前畑秀子資料展示館」を訪れた。
北川さんと同資料展示館の池西孝仁(いけにし・たかひと)さん(64)、山田勝彦(やまだ・かつひこ)さん(65)の職員2人が対応。
前畑さんや小島さんの写真・資料を披露したうえ、同郷の名選手・古川勝(ふるかわ・まさる)さんについても、独自の「潜水泳法」により、昭和31年(1956)のメルボルン五輪・男子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得したことを紹介した。
この後、北川さんと山田さんは、佐々木さんを前畑さんの生家跡(古佐田郵便局付近)や、その南側を流れる紀の川へ案内。川岸から前畑、小島さんが泳いだ湾処(わんど)や妻の浦、2人でダイビングした飛込み岩などを展望した。
また、すぐ近くの古川さん宅の表を通り、高野山を再興して橋本繁栄の基礎を築いた、木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)を祀る応其寺、さらに商店街にある小島さんの生家(旧・金物店)へ案内して記念撮影し、資料展示館へ戻った。
池西さんが佐々木さんに、前畑さんを表現したピンバッジや缶バッジ、前畑さんの物語を描いた漫画本などをプレゼンすると、佐々木さんは「皆さまのお陰でいい勉強になりました。ドラマにトークに頑張ります」とお礼を述べて帰った。
北川さんらは「佐々木さんは礼儀正しくて、とてもすがすがしい女性でした。小島さん役だけでなく、将来が楽しみです」と話していた。
写真(上)は紀の川が展望できる北岸通路に立つ佐々木さん。写真(中)は小島一枝さん=旧・橋本小学校所蔵。昭和7年撮影。写真(下)は小島さんの生家前に立つ佐々木さん=いずれも前畑秀子資料展示館(池西孝仁さん)提供。
この記事と写真は次ページへ続く。


更新日:2019年8月31日 土曜日 00:00

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