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踊り子しっとり♪橋本・愛宕山~地蔵盆・灯ともし

和歌山県橋本市東家3丁目の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=の愛宕大権現(あたごだいごんげん)愛宕山で、8月24日夜、日本情緒の漂う「地蔵盆・灯ともし」の行事が行われた。
地元有志約80人でつくる「あたご会」が主催。午後1時~同3時30分、将軍地蔵を祀る愛宕山・本堂で、高野山真言宗の僧侶2人が般若心経1000巻を転読(てんどく)し、信徒約10人とともに人々の幸せを祈った。
夜は石段・参道の両側などに、約150基の置き灯籠を飾り、ろうそくに火をともすと、灯籠に記された「国家安泰」「家内安全」などの祈念文が浮かぶ。
午後7時の開式で「あたご会」の笹山積穂(ささやま・みずほ)会長や、東家区の松田良夫(まつだ・よしお)区長、県議らが「幸い小雨も上がり、涼しくなった。お互いの触れあいを大切に、楽しんでください」などと挨拶。
やがて境内中央の櫓(やぐら)を軸に、踊り子の輪が二重、三重と生まれて、ゆかた姿の女性や子供たちが、郷土伝統の「やっちょんまかせ」や「かわさき踊り」などを踊る。
その艶(ふで)やかな姿が、数珠(じゅず)状の提灯(ちょうちん)明かりと共に、境内隅の手水石(ちょうずいし)の水に映り、初秋の夜の虫の音に包まれていった。
この「地蔵盆・灯ともし」行事は終戦後、途絶えていたが、10数年前に「あたご会」が「伝統を守ろう」と復活。踊り子たちは「これこそが日本の地蔵盆の姿、とてもうれしいです」と話していた。
写真(上)は愛宕山の参道・石段に飾られた綺麗な置き灯籠と地蔵盆の踊り子たち。写真(中)は手水舎に盆踊りが映える。写真(下)は日本情緒があふれる愛宕山の盆踊り。


更新日:2019年8月25日 日曜日 00:00

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