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高野の花たち(213)ヘクソカズラ 害虫から護身

ヘクソカズラ(屁糞葛)はアカネ科ヘクソカズラ属のつる性で、北海道から沖縄まで、全国の土手や道の脇、フェンスなどに巻き付く多年草です。7月から9月頃に、つりがね形をした白く細かい花をたくさん咲かせ、花の中央は紅紫色をしています。
秋になると、オレンジ色の光沢のある5ミリ位の実を付けます。実の中には、お椀のように、へこんだ種が入っています。実はいつまでも枝に残っているので、冬枯れの景色に映え、鳥たちの貴重なエサになります。
名前の由来は、枝や葉をもむと、独特の嫌な臭いがすることから名付けられました。メルカプタンという揮発性物質による臭いだそうです。これはスカンクの屁の主成分と同じもので、害虫から身を守るためです。
万葉の時代には「クソカズラ」と呼ばれ、人々に身近な花として存在していたそうです。別名として「サオトメバナ(早乙女花)」という美しい名や、花の中心がお灸を押し付けたような形をしていることから、「ヤイト(お灸)バナ」の名もあります。「誤解を解きたい」「人嫌い」「意外性のある」が花言葉です。
ヘクソカズラは、お肌にうるおいを与える効果があり、化粧水として使うことができるそうです。また、ハンドクリームに果実をつぶしてよく練り合わせると、しもやけ、ひび、あかぎれによく効くそうです。果実をつぶすときの臭いが気になるときは、乾燥させると良いそうです。
「屁糞葛も花盛り」その臭いから好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年ごろになれば魅力があるということわざもあります。高野山森林公園で咲いていました。    (E記)

更新日:2019年8月5日 月曜日 22:45

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