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世界遺産・高野山へ楽しく♪〝高野七口〟入門出版

弘法大師・空海が開いた霊場・高野山――。その山麓、和歌山県橋本市に事務局を置く、高野七口(こうやななくち)再生保存会=池田和夫(いけだ・かずお)会長=は、はじめての「高野七口と参詣道」入門を出版、同マップを製作した。同保存会は伊都振興局での記者会見で、「この入門書やマップは、世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の保護・整備を願いながら、高野七口の歴史や現状を概説しています」と話し、活用を呼びかけた。
「高野七口」とは、高野山麓から登る参詣道が、高野山内への主に七つの入口に収束されることから、そう呼ばれている。同保存会(会員約30人)は、本来の参詣道を取り戻そうと、平成25年(2013)に設立し、黒河道などの世界遺産・追加登録に貢献。高野参詣道の清掃や保全活動、トレッキングイベントなどに取り組み、昨年は設立5周年記念事業として、作家・夢枕獏氏の高野山講演や、橋本市での高野七口世界遺産フォーラムを開催してきた。
今回の、はじめての「高野七口と参詣道」入門(セルパ出版発行、151ページ)は、同保存会事務局担当の入谷和也(いりたに・かずや)さんが調査・執筆し、フォトライター北森久雄(きたもり・ひさお)さんが写真協力、同保存会が監修した。
その内容は、第1章=高野山と高野七口、第2章=女人堂と高野三山、第3章=大門口(高野山町石道、三谷坂、麻生津道)、第4章=不動坂(京 大坂道、槇尾道)、第5章=黒河口(黒河道、太閤道)、第6章=大峰口・大滝口・相浦口・龍神口 第7章=高野山の世界遺産、第7章=小考――高野七口の各項目から成り、いずれもわかり易くまとめている。
その要所には、金剛峯寺・大門や壇上伽藍(だんじょうがらん)、御社(みやしろ)などの写真、女人高野別格本山・慈尊院や天野社(丹生都比売神社)などの「紀伊国名所図会」を紹介。読者が往時の参詣道のイメージを思い描きやすくした。
一方、マップ「高野七口と参詣道」(8つ折り)は3000冊を印刷。表紙を高野山・大門のカラー写真で飾り、「女人道」「町石道」「黒河道」などの世界遺産とともに、「槇尾道」「有田龍神道」など計11参詣道について説明している。
説明文にはQRコードを付加し、スマートフォンで読み取ると、各参詣道ルートがわかり、さらに「古絵図で歩く高野山」サイトに接続して、古絵図と現在の地図を連動させ、高野山を楽しく探訪できるようにした。
はじめての「高野七口と参詣道」入門(創英社/三省堂書店発売)は、1冊1600円(税別)。橋本市地場産業振興センター「裁ち寄り処」(高野口町)などで販売。ネットでは「アマゾン」で「高野七口」と検索・購入できる。
マップは橋本市市脇4-5-8 の県伊都振興局(観光振興)や、東京都千代田区有楽町2-10-1の東京交通会館地下1階「わかやま紀州館」に用意。希望者に無償提供される。
高野山では昨年夏の大型台風により、奥の院や女人堂わきで、大杉の倒木被害を受け、その倒木を再利用した綺麗な「丸太ベンチ」が製作されており、入谷さんは「今回の図書販売の収入を丸太ベンチの購入費、高野七口・参詣道への設置費に充て、皆さんが憩えるようにしたい」と話した。
問い合わせは入谷さん(080・1434・0985)へ。
写真(上)は、はじめての「高野七口と参詣道」入門を紹介する著者の入谷さん=伊都振興局で。写真(中)は台風の倒木を活用した「丸太ベンチ」=同保存会提供。写真(下)はマップ「高野七口と参詣道」=左はスマホでのQRコード読み取り画面「黒河道」。

更新日:2019年5月26日 日曜日 00:00

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