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高野の花たち(181)キブシまるで舞子のかんざし

キブシ(木五倍子・木付子)は、キブシ科キブシ属で、日本固有種の落葉低木または小高木で、高さ2~3メートルになります。
春、葉に先立って多数の黄色花(赤紫色の品種もある)を穂状に垂らし、雄雌異株で、雄花は雄しべが8本あって花序が長く、雌花は花序が短く、雄しべは退化しています。
雌花には球状の果実ができ、その実はタンニンを多く含み、黒色染料に使われるウルシ科のヌルデの五倍子(ブシ)の代用になったことからこの名がつきました。
これを粉にして、歯を黒く染める「お歯黒」(鉄漿)に用いました。また、材で杖や楊枝を作り、昔は幹の中心部にある髄を灯心の代用品にするなど、キブシは人里近くに沢山あったので、人々はよく利用してきたようです。花言葉は「出会い」「待ち合わせ」。
キブシを見に高野に行った日は、4月に入ったというのに時々小雪の舞う、とても寒い日でした。その雪の中、舞子さんのかんざしのような穂状の花をいっぱい垂らして、ゆらゆら風に揺れている姿がとても可憐でした。
日本の花人・川瀬敏郎さん著作の「一日一花」に「たゆたい舞うような春らしい線」と書かれていますが、この優しい枝振りが私も大好きです。(T記)

更新日:2019年4月5日 金曜日 22:12

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