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桂はピンクでハート型♪高野山麓・玉川峡に春本番

彩色・七変化として名高い、和歌山県九度山町市平の「市平春日(いちだいらかすが)神社の桂(かつら)の木」(町天然記念物)が、若芽とともにピンク色の花におおわれ、とくに緑の山にハート型の模様を描き出して、春本番の趣(おもむき)を呈している。
市平春日神社は高野山麓を流れる玉川(紀伊丹生川)の南側にあり、桂の木は境内に根付いた雌株(めかぶ)1本で、高さは約35メートル、根周り約8メートルあり、平成17年(2005)に天然記念物に指定されている。
「玉川峡を守る会」の石神正浩(いしがみ・まさひろ)元会長が撮影した「桂の四季」の写真によると、桂の木は、淡いピンク色から、だんだん赤くなり、やがて薄緑色へと七変化する。
この季節、橋本市賢堂の定福寺から、世界遺産・黒河道(くろこみち)を高野山へ向かう途中、玉川北側の小高い青淵(あおいぶち)の柿山から、市平の里を眺めると、山の中腹に5軒の家屋敷が見え、今、その上方で1本の桂の木がピンクのハート型を描き、玉川峡谷の一景色を醸し出している。
スマートホン・インスタグラムの時代。高野山への参詣登山者は、この高台から桂の木を撮影し、さらに玉川を渡って里山から撮影、配信を楽しむ。流域住民は「桜もいいが、とくに数少ない桂もいい。ゆっくりご覧ください」と言っている。
写真はピンク色に染まる桂の木や市平の里の風景。


更新日:2019年3月30日 土曜日 00:00

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