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田人や牛飼いユーモラス♪丹生都比売神社の御田祭

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(にう・こういち)宮司=で1月20日、平安時代から伝わる「天野の御田祭(おんだまつり)」(県無形民俗文化財)が行われた。町内の男女が狂言形式で「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」を祈るユーモラスな神事で、大勢の見物客を爆笑させていた。
朱塗りの楼門(県文化財)内に敷かれたゴザの上が舞台で、天野の御田祭保存会の人たちが、農民や牛飼(うしかい)役、特別参加の女子中学生2人が早乙女(さおとめ)役として出演した。
先ず、農夫の面や烏帽子(えぼし)をつけた田人(たびと)が鍬(くわ)をかつぎ、牛飼(うしかい)が鋤(すき)をかついで登場。
農夫2人が「一粒万倍(ひとつぶまんばい)」と叫んで豊年万作を祈る「牛飼神事」の後、あらわれた早乙女に近づき、牛飼が早乙女の顔をけなすと、逆に田人が「かわいい」と何度も褒め、やがて早乙女を連れて、みやびやかに御田を舞う。
次にモンペ姿で女装した田ヅ女(たづめ)がぎこちない歩き方で登場。田ヅ女は顔のお多福面、ひょっとこ面、武将面を次々と変えながら、田食(たじき)を一箸(ひとはし)ずつ、田人や牛飼、早乙女、見物客に配ってまわる。
その際、田ヅ女は、ぎこちなく尻を振ったり、早乙女の顔をじろりと覗き見たりして、滑稽(こっけい)なしぐさを見せると、見物席は思わず爆笑。とくに若い女性たちは、お腹(なか)を抱えていた。
この日は大寒。同神社では境内の焚火で迎え、見物客は御田祭の前後、ほっこり体を温めて、ユーモラスな神事を楽しんだ。
御田祭は平安時代、巫女(みこ)2人が「深夜の田植え儀式」を演じていたのが起源。鎌倉時代に「申楽(さるがく)」が加わり、室町時代には狂言形式になって現代まで伝承。昭和56年(1981)に県無形民俗文化財に指定されている。
写真(上、中、下)は参拝・観光客を爆笑させる御田祭の配役たち。

更新日:2019年1月21日 月曜日 00:00

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