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点灯♡高野山ケーブルカー♪学文路駅で紀北工高生ら

和歌山県立紀北工業高校・ものづくり研究部は、今春から世界遺産・高野山の参拝・観光客らを運ぶ4代目・高野山ケーブルカーの「LEDイラスト照明板」を制作、橋本市学文路の南海高野線・学文路駅前に設置して1月11日、点灯式が行われた。製作依頼した地元住民でつくる「ふるさとさーくる学文路」=水落健二(みぞおち・けんじ)会長=は「見事な出来栄えです。高野山ケーブルカーとともに、昔の高野山・表参道の学文路の良さも感じてほしい」と話した。
高野山ケーブル(極楽橋~高野山駅=0・8キロ、高低差328メートル)は、昭和5年(1930)に開業。3代目車両(日本製・2両2編成・定員261人)は、昭和39年(1964)から54年間運行し、昨年11月25日に引退。4代目車両(スイス製・同・定員181人)は、今年3月初旬から運行開始の予定である。
学文路駅前に設置された「4代目・高野山ケーブルカーLEDイラスト照明板」は、高さ92センチ、幅120センチの板に塗料で4代目を模写。板に2300個の穴をあけ、そこに同数の赤、ピンク、白、緑、淡黄色を発するLED(直径5ミリ)を取り付けた。
点灯式には同研究部員顧問の中谷郁夫(なかたに・いくお)教諭や部員、水落会長や畑野富雄(はたの・とみお)前会長ら計10数人が集まり、午後5時30分にスイッチオンすると、4代目・高野山ケーブルカーなど計8枚のLED照明版の絵模様が浮かび上がり、「わあ、きれい」と、あたりがどよめいた。
学文路駅前のイルミネーションは、平成12年(2000)秋から、小・中・高校生の協力で始まり、やがて電気・機械技術を学ぶ紀北工業高校生のLED照明板が登場。橋本市のキャラクター・はしぼうの「ヘラブナ釣り」や、戦国武将・真田幸村の「甲冑姿」などで飾ってきた。
今春は4代目・高野山ケーブルカー登場という記念すべき日を考え、「ふるさとさーくる学文路」からの依頼を快諾した同研究部員約10人は、昨年秋から創意工夫。4代目・高野山ケーブルカーが、背景の樹林の点灯・点滅具合で、急斜面を力強くのほる光景になるよう工作。
今回初めて左下部には「電光掲示スペース」を設け、高野山やケーブルカーの「豆知識」を、簡単な文章で表現。将来は高野山ニュースを流し、外国語表現も考えている。
同校ものづくり研究部の2年生・上野大輝(うえの・だいき)部長は「子供から高齢者、そして外国人にも、わかりやすい作品にしようと頑張りました。新しいケーブルカーには、ずっと末永く走ってほしいしです」と希望を述べた。
学文路駅は大正13年(1924)に開設され、駅舎は当時のままの姿で、大正ロマンを漂わせる。
その近くには高野山の旧・表参道「京大坂道」や、平安時代の親子哀話・石童丸物語ゆかりの学文路苅萱堂(かむろかるかやどう)、合格祈願で名高い菅原道真公の学文路天満宮があり、まちは明治・大正時代、人形浄瑠璃の舞台ともなった。水落会長は「4代目・高野山ケーブルカーとともに、このまちの歴史・文化も感じていただければ」と話した。
今回のイルミネーションは2月28日(木)まで点灯。時間は午後5時~同10時。
写真(上)は紀北工業高校・ものづくり研究部が製作した4代目・高野山ケーブルカーLEDイラスト照明板。写真(中)は学文路駅前で照明板の取り付け作業をする同研究部員たち。写真(下)は学文路駅前のイルミネーション風景。


更新日:2019年1月12日 土曜日 00:00

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