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高野山ケーブルカー交代!平成最後の光景大切に

高野山ケーブルカー3代目・4代目車両の「新・旧入れ替え作業」が行われた12月7日、和歌山県高野町の南海・高野山駅は、慌しい中にも喜びと悲しみの空気が流れた。クレーン車のパワーにより、2階建て駅舎をまたいで、バトンタッチする新・旧車両の姿は、二度と見られない平成最後の光景。報道陣の間から「これは動画も静止画も、すべて貴重で、大切に保存しなければ」という声が聞かれた。
この日、高野山駅構内の線路上には、3代目車両が停まっており、駅の屋根は取り外されて冬空が見える。駅前広場のクレーン車が、強靭なアームを伸ばして、ワイヤロープで、3代目車両をゆっくりと吊り上げる。
駅前には約20社の新聞・テレビ関係者が待機。やがて駅舎の頂きにある輝かしい水煙(すいえん)の向こうに、3代目車両があらわれると、報道陣はすかさず撮影。ゆっくりと屋根を越えてきた3代目車両は、待ち構えていたトレーラーに積載され、近くの駐車スペースに搬送した。これで計4車両の搬出が終わり、やがて解体処理することになる。
一方、4代目車両は、スイスから貨物船で神戸港まで海上輸送し、そこからトレーラーで高野山駅近くの駐車スペースへ搬送。駅前広場からクレーン車で吊り上げ、やはり駅舎の屋根を越えて駅構内の線路上に到着。すでに4車両のうち2車両は極楽橋駅にあり、残る1車両も翌8日、高野山駅に搬入される。
3代目車両は昭和39年(1964)12月17日、東京オリンピックの年に運行を開始。当時、ケーブルカーでは初の2両連結、定員261人の国内最大級。利用客は延べ5700万人以上で、走行キロは202万キロメートル(地球50周以上)。
4代目車両のコンセプトは「期待感」「癒し・調和」「安全・安心」で、車体はスイス製。壇上伽藍の根本大塔をイメージした朱色が基本カラーで、聖域・高野山への麓の「期待感」を醸成したという。
南海電鉄では、4代目車両は今のところ白いシートをかぶったままだが、運行開始は来年3月初旬の予定。お披露目時期は、現在未定としている。
この新旧車両入れ替え作業は、新聞・テレビ関係者が生中継、または取材報道に訪れ、午前9時過ぎから午後3時頃まで、あわただしく走り回った。
山麓の橋本市内では、昼間や夕刻のテレビニュースで、新旧ケーブルカーの搬出・搬入を見た人が多く、スーパーや飲食店などでは、「若い頃に乗ったよ、3代目はとても懐かしい」「4代目はどんなんかな、絶対乗りたいね」などと、口々に話し合っていた。
写真(上、下)は高野山駅に初登場した4代目高野山ケーブルカー。写真(中)は3代目車両の労をねぎらい読経する高野山金剛峰寺の僧侶たち。

更新日:2018年12月8日 土曜日 00:26

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