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高野の花たち(175)ツユクサに耳を澄ませば…

道ばたや草地などでよく見かけるツユクサ(露草)は、ツユクサ科ツユクサ属で、高さ30~50センチになる1年草です。葉は卵状披針形で互生し、2枚の緑色の苞葉にはさまれるようにして青色の花を開きます。
ツユクサの名は、早朝に露をおびて咲くのでつけられたようですが、古名のツキクサ(着草)が転じてツユクサになったともいわれています。
ツキクサとは、花を衣にすりつけ、染色したことが語源といわれています。ところによってはアオバナ(青花)、ホタルクサ(蛍草)、ウツシバナ(移し花)などとも呼ばれています。
花期は普通6~9月ですが、10月に入っても咲いています。花言葉は「なつかしい関係」「小夜曲(セレナーデ)」「尊敬」など。
高野山の「中の橋」から奥の院に通じる参道を歩いていると、まるで花を供えているかのように、墓石の周りで咲いていました。標高約850メートルの高野山のツユクサは、普段道ばたで見る花びらよりも一回り大きく見え、色がとても鮮やかです。
耳を澄ますと、シューベルトのあの美しいセレナーデの曲が聞こえてきそうです。 (H記)


更新日:2018年10月11日 木曜日 21:50

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