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高野の花たち(174) ウド、生薬は天地の恵み

ウド(独活)は、ウコギ科タラノキ属で、別名ワドクカツ(和独活)といい、日本全国の山地や山道沿いの斜面に生育し、やや湿った場所を好みます。茎の高さは2~3メートルにもなり、全体に毛が多くあります。
太い茎の先や葉のわきから花柄を出し、小さな淡緑白色の5弁花を多数つけ、球状の散形花序を咲かせます。大型の葉は互生し、長柄があり、ほぼ水平に広がり、両面には短毛があります。
早春、地中から出てくる太い若芽は、香りがよく、シャキシャキとした歯ざわりは、山菜としてなじみが深く、野菜としても栽培されていますが、自生しているものは、栽培ものに比べ、香りが高く、できるだけ早く皮をむき、味噌をつけて味わいます。
根には発汗、解熱作用があり、秋に掘りとって乾燥させ、頭痛・めまい・歯痛など、生薬としても利用されています。若葉も食べることができ、まさに早春の大地の恵みです。この花言葉は「おおらか」。高野山の外周道路沿いに数多くありました。 (S記)


更新日:2018年9月21日 金曜日 21:29

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