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大畑才蔵マンガ発行♪偉業伝承~ネットワーク和歌山

江戸時代の土木技師・大畑才蔵(おおはた・さいぞう)の業績を後世に語り継ぐ「大畑才蔵ネットワーク和歌山」=松田良夫(まつだ・よしお)会長=は、JAグループ子ども向け雑誌「ちゃぐりん」に掲載されたマンガ「紀の川の流域を穀倉地帯へと変えた 大畑才蔵」を別冊子として約1000冊発行した。同ネットワーク和歌山では「とくに紀の川流域の子供たちに大畑才蔵の偉業を知ってほしい」として、9月7日、先ず受益地のかつらぎ町=井本泰造(いもと・たいぞう)町長=に200冊を寄贈することにしている。
同ネットワークのメンバー・櫻井大智(さくらい・だいち)さんら関係者の説明によると、大畑才蔵(1642~1720年)は、伊都郡学文路村(現・橋本市)出身で元禄9年(1696)、紀州藩の井澤弥惣兵衛(いざわ・やそべえ)の要請で役人となり、藩財政再建へ向けて新田開発に取り組んだ。
才蔵は高低差を測る水盛台(みずもりだい)など、優れた測量機器を開発。これを駆使しながら、紀の川筋=橋本市高野口町、かつらぎ町、紀の川市(旧・那賀町・粉河町・打田町)、岩出市の広大な田畑を潤す、長大な小田井(おだい)用水路(総延長約30キロ)などを完成させた。
小田井用水路は、紀の川に注ぐ幾つもの支流の下をサイフォン方式でくぐらせる「伏越(ふせこし)」や、川の上に橋を架けて水を流す「渡井(とい)」などを設けて構築。昔から「月夜にやける」とまで言われた、紀の川北側の乾燥地帯を万遍(まんべん)なく水で満たし、五穀豊穣(ごこくほうじょう)の田畑に大変革した。
同ネットワークは昨年、この素敵な物語の漫画化に取り組み、一般社団法人家の光協会が発刊する雑誌「ちゃぐりん」(9月号)に「紀の川の流域を穀倉地帯へと変えた 大畑才蔵」(まんが=富士山みえる、監修=大畑才蔵ネットワーク和歌山)として掲載。
JA紀北かわかみ=宮崎卓郎(みやざき・たくお)組合長=が早速、「ちゃぐりん」570冊を橋本市に寄贈し、小学4年生のふるさと学習に活用されている。
さらに今回、同ネットワーク和歌山は、このマンガだけを別冊子(B5判、15ページ)にして発行。その表紙は緑の稲田で腕組みする才蔵の凛々(りり)しい姿で飾り、裏面には才蔵生誕地の石碑や水盛台、大畑家の陣笠(じんがさ)などを写真で紹介。
全長30メートルにも及ぶ「龍之渡井(たつのとい)」など4施設は平成18年(2006)に国の登録有形文化財に、「小田井用水路」は同29年(2017)に世界かんがい施設遺産に登録された経緯なども記している。
松田会長(元橋本市教育長)は「このマンガには、大畑才蔵の活躍ぶりが、楽しくわかり易く描かれています。とくに紀の川筋を中心とした受益地の子供たちに活用してもらい、才蔵の生き方の素晴らしさを学んでほしい」と話している。
写真(上)はマンガ「紀の川周辺の新田開発に貢献した大畑才蔵」の表紙。写真(中、下)はマンガの中身の一部。

更新日:2018年8月29日 水曜日 00:00

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