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高野の花たち(162)鬼の見張りかオニノヤガラ

高野の山を歩いていると、葉のない1メートルほどの円柱の上に咲く2本の花が目に留まりました。今まで出会ったこともない花です。
近づいてよく観察すると、長さ7~8ミリの黄褐色の壺状の花で、基部下側がやや膨らんだ花を多数つけ、先端の花はまるでイソギンチャクをイメージする不思議な形です。
茎はマムシグサのような柄があり、鱗片葉が数個ついていました。撮った写真を手掛かりに文献を調べると、オニノヤガラ(鬼の矢柄)であることがわかりました。
オニノヤガラは、山の木陰に生えるラン科の多年草で、地下には楕円形で、ジャガイモのような塊茎を作り、その中にナラタケの菌糸を入れて養分を得るという、特殊な生活をしています
和名の「鬼の矢柄」は、真っすぐに伸びた花茎を、鬼の矢にたとえたことからといわれていますが、邪悪な者が清らかな森に入り込まないように矢を立てて鬼が見張りしているような感じを受けます。
漢名の天麻(てんま)は6~7月の開花期に、地中の塊茎を掘り、うすく輪切りにして干したものを漢方薬にした生薬名です。別名をヌスビトノアシ(盗人の足)といわれ、根の形が盗人の忍び足に似ているから名付けられたそうです。
花言葉も「略奪愛」「陰謀」「潔く身を引く」と花お見かけどおりでした。   (TとM記)

更新日:2018年7月8日 日曜日 22:10

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