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岡博士の母校児童、ホタル幼虫放流♪根古川情緒漂う

世界的数学者で文化勲章受章者の岡潔博士(1901~1978)の母校である、和歌山県橋本市紀見ケ丘の市立柱本小学校の子供たちは7月3日朝、「ふるさと学習」の一環として、近くの同市矢倉脇の根古川(ねこがわ)で、ホタルの幼虫の放流体験をした。岡博士は日本人の情緒を大切にした俳人でもあり、放流指導した「根古川ほたるの会」の森脇稔(もりわき・みのる)代表は「来年夏、この幼虫が大きくなり、美しく飛び交う光景をぜひ見てほしい」と話していた。
この日、柱本小学校2年生の24人は、森脇代表の運転する車などで根古川・集会所に集合。森脇代表は自分で孵化(ふか)させたホタルの幼虫約3000匹を、大府内の友人から譲られたホタルのエサ・カワニナとともに水槽に入れて披露した。
子供たちが「小さな点にしか見えない幼虫」と「かすかに動くカワニナ」とを一人ひとり順番に覗き込んだ後、会員らが26個の紙コップに幼虫を水ごと移して子供たちに配布。すぐ近くの川原に降りて、全員一斉に放流した。せせらぎの音の中、幼虫は川の淀(よど)みの砂にもぐったり、川の縁(ふち)の石と石との間に隠れたりしたらしい。
担任の森口桂(もりぐち・けい)教諭は「皆さん今日は森脇さんのお陰で、楽しいホタルの幼虫放流体験ができました。この幼虫が来年の夏、綺麗に飛んでくれることを楽しみにしましょうね」と話し、全員で「ありがとうございました」と声をそろえ、頭を下げていた。
「根古川ほたるの会」は会員25人で、10数年前から根古川と冷谷川(ひえたにがわ)沿いに、人工池(水路)をつくり、カワニナを放流、ホタルの幼虫を孵化(ふか)繁殖させ、最近ではホタルの名所となっていた。ところが昨年10月の台風・豪雨で、土石流が起きてしまい、幼虫もカワニナもほとんど流失。今はその「ホタル復活」に取り組んでいる。
森脇代表は「岡博士の著書には、散歩やホタル狩りをしている時に、ふと数学の難問が解けたという、素晴らしい逸話があります。とくに四季の自然の趣(おもむき)を感じる日本人の情緒を、とても素晴らしく思われました。子供たちの幼虫放流や、ホタル観賞はきっと将来に役立ちます」と、子供たちの成長を期待していた。
写真(上、下)は根古川にホタルの幼虫を放流する柱本小学校2年生の子供たち。写真(中)は森脇代表が根古川で撮影した源氏ボタルの輝きの写真。

更新日:2018年7月4日 水曜日 00:01

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