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高野山・青葉まつり♪散華に感謝~雨あがり山車進む

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の開祖・弘法大師・空海の降誕を祝う「青葉まつり」が、6月15日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺~奥の院間で開かれ、国内外から訪れた参拝・観光客は、花御堂渡御(はなみどうとぎょ)の山車(だし)から撒(ま)かれる散華(さんげ)を拾って大喜びだった。
この日の高野山(標高約850メートル)は梅雨空の下、小雨が全山を覆う。午前は先ず、高野山・大師教会で降誕会法要。一の橋ではソプラノ歌手・尾上利香(おのうえ・りか)さんが、「祈りの唄」を清澄な声で奉納、青葉の聖域の素晴らしさを伝えた。
午前の小雨は、正午にぴたりとやんで、小学校鼓笛隊、稚児行列、金剛流御詠歌、大師音頭、花御堂渡御、山車(だし)など約1500人の行列が一の橋などを出発。金剛峯寺までの約1・5キロの目抜き通りを優雅に練り歩いた。
行列の中の山車「いろは号」中央には、稚児大師に選ばれた高野山こども園の橋詰朔(はしづめ・さく)くん(5歳)が、可愛い白装束姿で着座する。
青葉娘に選ばれた短大生で金剛峯寺アルバイトの福岡未悠(ふくおか・みゆ)さん(19)、高野町役場職員の橋本奈理加(はしもと・なりか)さん(27)、高野山宿坊協会職員の西元美智(にしもと・みさ)さん(20)、杉村知佐(すぎむら・ちさ)さん(24)の4人は、金色の烏帽子(えぼし)に白衣・赤袴(あかばかま)の千早装束(ちはやしょうぞく)姿で山車の四隅に座り、幸せを呼ぶ絵札をまく「散華(さんげ)」を繰り広げた。
青葉娘がさっと掌(てのひら)を空にかざすと、沢山の絵札が宙に舞い、参拝・観光客らは必死で拾う。絵札には古(いにしえ)の男女の舞や、鳳凰(ほうおう)、鼓(つづみ)などが描かれ色鮮やか。拾った人たちは「仏壇に供えます」「友達にあげたい」など言いながら、顔をほころばせていた。
写真(上)は山車から散華する青葉娘。写真(中)は可愛い子供たちが梅雨晴間の高野山を歩く稚児行列。写真(下)は高野山の表通りを行く花御堂渡御の行列。


更新日:2018年6月16日 土曜日 00:00

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