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アイガモは働き者ね♪子供たち放鳥~辻本さんの植田

無農薬で稲を育てるという「アイガモ農法」を実践している、和歌山県橋本市恋野の辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(82)の植田で、6月11日、第26回「アイガモのヒナ放鳥」が行われ、同市の認定・すみだこども園と市立恋野小学校の子供たち計68人が、楽しい放鳥体験をした。
辻本さんは20数年前、妻(故人)が田畑に散布した農薬を吸い込み、大阪府内の病院に入院。その時、アイガモのヒナを水田に放つと、アイガモは害虫を食べ、足でかき混ぜて除草するという無農薬の「アイガモ農法」を知り、研修を受けたうえで、毎年実践してきた。
今年も6月1日に田植え。大阪府内の業者から購入した生後約2週間のアイガモのヒナ45羽を準備。約45アールの水田では、根付いたばかりの早苗(さなえ)が風になびき、この日、すみだこども園の5歳児50人と、恋野小学校の1、2年生18人が参集した。
子供たちは3グループに分かれて、植田の畦道に整列。同市職員が放鳥希望の子供たちに、アイガモのヒナを次々手渡した。アイガモが手の中で目をぱちくりさせ、ピーピーと鳴きだすと、子供たちは「わあ、かわいい」と大喜びで頭をなでる。
この後、市職員の合図で、子供たちが一斉にアイガモのヒナを放つと、ヒナは早苗の間を泳ぎ回り、水中にクチバシを突っ込んでは、水草らしいものを食べる。子供たちは、その生き生きした姿をじっと眺めていた。
すみだこども園の佐々木和代(ささき・かずよ)園長は「子供たちには普段、野菜作りや炊飯(すいはん)体験をさせていますが、アイガモの放鳥体験は初めてです」と説明。「この無農薬のアイガモ農法の貴重な体験は、子供たちの将来にきっと役立つことと思います」と謝辞を述べていた。
写真(上)は素手でアイガモの赤ちゃんと触れ合う児童たち。写真(中)は植田に放たれて大喜びのアイガモのヒナたち。写真(下)は植田にアイガモを放って、その働きぶりを見守る子供たち。


更新日:2018年6月12日 火曜日 00:00

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