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「高野の花たち」(156)玉川峡にユキノシタ群生

ユキノシタ(雪の下)は、ユキノシタ科の常緑多年草で、本州~九州の湿った岩の上に生えます。別名、葉の形が虎の耳に似ていることから、虎耳草(こじそう)と呼ばれています。原産地は日本と中国。
花茎は20~60センチで、多数の紅・黄色の斑点のある白色の花弁5枚開き、うち上の3枚は小型、下の2枚は大きい。葉は丸みのあるハート型で、厚くて柔らかい。
和歌山県橋本市から高野山への近道になる国道371号、その道に沿って流れる丹生川のなかで、県の名勝地に指定されている玉川峡と呼ばれる斜面いたるところでユキノシタの群生が見られ、初夏の到来を知らせてくれます。
ユキノシタは庭先に植えられるほか、葉は昔からやけどの薬として重宝され、また山菜として天ぷらやおひたしなどの食用にも利用されます。和名の由来は、冬でも雪ノ下で葉が枯れないで残っているからとか、葉の白い斑を雪に見立てたとかなど、いろんな説があるようです。
花言葉は「深い愛情」「博愛」「好感」など。(H記)


更新日:2018年6月8日 金曜日 22:31

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