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「高野の花たち」(154)ヤブデマリは花曼荼羅へ

ヤブデマリ(藪手毬)は、別名コチョウジュ(胡蝶樹)といい、スイカズラ科ガマズミ属。
花は4~6月、枝先に5~10センチの白花をほぼ一平面上に並んで咲きます。やや湿った日当たりのよい林緑や川近くに自生し、花序の中央に5~6ミリの雄しべと雌しべの両方がある小さな両生花を多数つけ、その周りを5深裂した装飾花が取り囲んでいます。
装飾花が不揃いに裂け、そのうち1つが極端に小さいのがこの花の特徴です。名前の由来は、花がオオデマリに似ていて、花穂が丸く、藪の中に自生することから名付けられたそうです。
芽立ちのころ、生け花に使われ、庭木、輪がんじき、弓などに利用されます。
花言葉は「年輪を美しく重ねる」「今日の幸福」「隠された美覚悟り」。この花が咲いている高野山奥の院参道は、沢山の白蝶が止まって羽根を広げているようで、花曼荼羅の世界に誘ってくれます。(E記)


更新日:2018年5月27日 日曜日 22:35

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