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舞楽装束や空海の図画…♪企画展・室町時代の高野山

南北朝・室町期を中心に高野山の歴史を紹介する企画展「室町時代の高野山」が、和歌山県高野町の高野山霊宝館で開かれている。研谷昌志(とぎたに・まさし)学芸員は「戦国時代と比べ、注目度の低い室町時代ですが、高野山には沢山の名宝があります」と紹介、観覧を奨めている。
展示は前期(~5月27日)後期(5月29日~7月8日)に分かれ、一部で展示替えはあるが、会期中は無休。
室町時代(1338~1573年)は、足利尊氏(あしかが・たかうじ)が室町幕府を開いてから、室町幕府最後の将軍・足利義昭(よしあき)が、織田信長(おだ・のぶなが)に京都を逐(お)われるまでの235年間をいう。
高野山霊宝館では「後醍醐天皇は、高野山に国家安泰・万民豊楽(ばんみんぶらく)の祈祷を命じ、伽藍に愛染堂(あいぜんどう)を建立して祈願寺とした」と説明。
「北朝、南朝とも高野山に接近したが、高野山は中立を貫いたので、政治的混乱に巻き込まれることなく、密教教育と学問(教学)研究が盛んになった」としている。
今回の企画展では、国宝6点、重要文化財7点、和歌山県指定文化財1点を含む計63点を出展。
例えば「舞楽装束(ぶがくしょうぞく) 水干(すいかん)・袴(はかま)」(重文)は、高野山の鎮守(ちんじゅ)・丹生都比売(にうつひめ)神社の宋版一切経(そうはんいっさいきょう)を供養する舞楽奉納の演習用の装束で、小振りな装束を童が身につけたらしい。舞楽装束は前期、宋版一切経は後期展で紹介される。
「高野大師行状図画(こうやだいしぎょうじょうずえ)」(重文複製)は、密教修業の地をさがす空海が、狩人(かりうど)姿の高野(狩場=かりば)明神と出会い、その地を尋ねている光景。狩場明神は、間もなく空海を案内させる、可愛い2匹の犬を連れている。
「太刀(たち)」は、高野山の伽藍の御社(みやしろ)に納められた宝刀。紀州粉河の簀戸国次(すど・くにつぐ=3代目)が、高野鎮守丹生大明神に奉納するため、永正17年(1520)に作刀。山麓の丹生都比売神社にも同銘の太刀が納められている。
このほか、愛知県立芸術大学が3年がかりで制作して、金剛峯寺に奉納した「国宝 仏涅槃図」(模写)を初公開。霊宝館所蔵のお釈迦様に関する仏画も特別展示している。
拝観料は一般600円。高校・大学生350円。小・中学生250円。「国際博物館の日(5月18日)」は無料。開館時間は11~4月=午前8時30分~午後5時、5月~10月=午前8時30分~午後5時30分。
一方、「ミュージアムトーク」(学芸員による展示解説)は5月18日(金)、6月9日(土)のいずれも午後1時30分から約1時間、「ミュージアム法話」(お坊さんによる法話と展示解説)は5月12日(土)、6月16日(土)、7月7日(土)のいずれも午後1時から約45分間、開かれる。予約不要、参加無料(但し要拝観料)。
高野山霊宝館=高野町高野山306(電話=0736・56・2029)。
写真(上)は美しく可愛い「舞楽装束 水干・袴」。写真(中)は空海と狩場明神の出会いを描いた「高野大師行状図画」。写真(下)は高野山の伽藍の御社に納められた「太刀」。

更新日:2018年5月13日 日曜日 00:00

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