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紀の川高校で最後、伊都中央高校で最初の卒業式

高校の再編に伴い、和歌山県かつらぎ町新田の県立紀の川高校(定時制・通信制)で3月1日、最後の卒業式&閉校式があり、橋本市高野口町の県立伊都中央高校(定時制・通信制)では、初めての卒業式が行われた。いずれも辛い勤労者の学びの場、または昼夜問わない自由な学びの場であり、今回の卒業式は、どこにも負けない笑顔と涙が交錯していた。
紀の川高校は昭和42年(1967)に橋本、伊都、笠田の3高校の定時制課程(普通科)を統合して創立。翌年には通信制課程(普通科・衛生看護科)を併設。文部省の教育モデル校に指定された。卒業生は3172人を数えるという。
一方、伊都中央高校は平成27年(2015)、高校再編で閉校の決まった伊都高校(全日制)校舎で開校。定時制は同校校舎で、通信制は紀の川高校を拠点にスタートした。
この日、紀の川高校の最後の卒業式では、定時制26人と通信制9人(伊都中央高校の2人を含む)の計35人が卒業。先ず、玄関わきに同校同窓会とPTAが建立した「閉校記念碑」除幕式が行われた。
記念碑は自然石製(高さ1・2メートル。横2・4メートル)で、校歌(窪田忠香・作詞、北原雄一作曲)「遥かに流れる 紀の川のほとり 若人の声は 大日にこだまする 昼の槌 夜のペン 拓かんこの世の幸 風雪の幾く年も 我が心のふるさと ああ 紀の川高校 とこしなえに とこしなえに 我が紀の川高校」と刻まれている。
除幕した上田一男(うえだ・かずお)同窓会長は「閉校は残念ですが、今は、紀の川高校に代わり、伊都中央高校が開校。皆さん頑張ってほしい」と話した。
この後、同校体育館で卒業式があり、国歌、県民歌、校歌(紀の川高校、伊都中央高校)を斉唱。笠松勝美(かさまつ・かつみ)校長が卒業生に証書を授与。シンガーソングライター・ウインズ平阪さんの「情熱をなくさないで」を紹介し、「自分を信じ、自分に挑戦」「さあ次の人生に向かって」「幸多い人生でありますように」と激励した。
卒業生を代表して壇上に立った定時制生徒会の西本柾矢(にしもと・まさや)会長や、通信制生徒会の山根真紀(やまね・まき)会長は、「遠足や文化祭などで、交流できてよかった」「学んだことを心の糧として、困難を乗り越えて行きたい」などと力強い言葉を述べた。
一方、伊都中央高校の卒業式では、定時制昼間30人と夜間2人が卒業。栗原育司(くりはら・いくじ)校長は、卒業式を迎えたことについて「多くの人々の愛情のお陰」と述べ、「生きることは、借りをつくり、その借りを返すこと」と説明、「より一層の精進を」と激励した。
卒業生代表の海堀春樹(かいほり・はるき)さんは、多くの先生や友達などに3年間、世話になったことを振り返り、涙まじりで「ありがとうございました」と挨拶。1年生で在校生代表の木村海里(きむら・かいり)さんは「先輩の気持ちを引き継ぎ、伝統をつくることを誓います」と力強く送辞を述べた。
紀の川高校の最後の卒業式、そして伊都中央高校の初の卒業式。今やほとんどの中学生が、高校に進学する時代。それでも、いろんな事情により定時制・通信制で勉学に取り組まざるを得ない生徒たち。郷土の人々は一様に「学校でも、社会でも、屈することなく、頑張ってほしい」と口をそろえていた。
写真(上)は紀の川高校の卒業証書授与式。写真(中)は同校の玄関わきに建立された「開校記念碑除幕式」。写真(下)は伊都中央高校の卒業証書授与式。

更新日:2018年3月2日 金曜日 00:00

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