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葛城館など高野口体験♪世界に幸せ…ガールスカウト

ガールガイド・ガールスカウトが、世界中の仲間会員たちに思いをはせる「ワールドシンキングデイ」(2月22日)を控えて、一般社団法人ガールスカウト和歌山県連盟=平野眞理(ひらの・まり)連盟長=の会員たちは2月18日、歴史・文化豊かな橋本市高野口町の国の登録有形文化財「葛城館」見学や、同じく日本最古の木造校舎「高野口小学校」での雑巾(ぞうきん)がけなどを体験して、世界の人々に幸せを広げる心の原点を学んだ。
この日、県内の幼稚園年長組(5歳児)から高校生まで計102人、成人会員56人も参加。高野口小では年長組から小学校3年生まで5班、町歩きは小学校4年生~高校生までの3班に分かれて、巡る順番は違うものの、JR和歌山線・高野口駅前の「葛城館」~瀧(たき)の井戸~ババタレ坂~木造旧家「前田邸」~高野口小学校のコースを体験した。
葛城館は明治後期の木造3階建てで、元・大和街道の高野山参詣客の旅館。平成13年(2001)に国の登録有形文化財に指定されている。
案内役の橋本観光ガイドの会会員らは、「今は南海・高野線が難波駅から橋本駅経由で、高野山に通じているが、明治後期の鉄道建設計画では、高野口経由だったのです」と説明。
ところが当時は、蒸気機関車が走る時代で、高野口の酪農家(らくのうか)らは、「煙を吐き、音をたてて走られると、乳牛の乳も出なくなる」などと猛反対。このため高野口経由ではなく、「南海難波~橋本~極楽橋~高野山コースが決定した」と話した。その後は「JR(旧・国鉄)が和歌山線を敷設して、この高野口駅ができた」ことなどを紹介。この高野口駅前の「葛城館」は、「高野山参詣に最も大切な宿泊施設」であったことを述べた。
この後、児童生徒たちは、葛城館2階の、床の間も襖(ふすま)も紙障子も奥ゆかしい畳部屋に上がり、ガールスカウトの約束である「ちいきと くにと せかいへの せきにんをはたし ひとにやくだつことをこころがけ ガールスカウトのせきにんをまもります」などと記した、可愛い「ミニブック作り」に挑戦、心を打ち込んで完成させていた。
さらに、すぐ近くの「前田邸(まえだてい)」は、江戸時代からの薬種商で、大庄屋もつとめた旧家。ここではガールスカウトが表通りから、木造平屋瓦葺きの邸宅を観覧。橋本市文化財保護審議会の勢田勝郭(せた・かつひろ)委員が、前田邸の瓦屋根の棟にある「小屋根」を指差し、「あれは何という名前ですか」と質問。全員、首をかしげながら、邸宅内に入ると、レンガ造りの竈(かまど=へっついさん)があり、勢田委員はいろいろ質問を投げながら、「あの小屋根は、ここから煙を外へ出すので、『煙出(けむりだ)し』と呼びます」と説明。「家の古い新しいは、煙出しの有無でわかるのです」と教えた。
高野口小学校は明治8年(1875)に開設。同44年から高野口尋常高等小学校、昭和22年(1947)高野口小学校。今の校舎は昭和12年(1937)に高野口駅付近から南西約500メートルの現在地に新築・移転した。児童生徒たちは、その長い廊下で昔ながらの雑巾がけレースに挑戦し、鉄筋校舎とはまったく違う、木造校舎の素晴らしい雰囲気を体感していた。
葛城館の大矢由美(おおや・ゆみ)さんは「ガールスカウトの皆さんが来てくれて、とてもうれしく思いました。私たちも世界の人々の幸せを祈ります」と話し、児童生徒たちを見守っていた。
写真(上)は葛城館の前を後進するガールスカウトの少女たち。写真(中)はミニブック作りに挑む真剣な表情。写真(下)は高野口小学校での厳しくも楽しさい雑巾がけレース体験。

更新日:2018年2月19日 月曜日 00:00

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