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岡博士の「情緒」大切に♪柱本小児童に瀬岡会長語る

世界的な数学者・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)の偉業を伝える、和歌山県橋本市岡潔数学WAVEの瀬岡佳史(せおか・よしふみ)会長(67)は、2月14日、岡博士の母校である同市柱本の市立柱本小学校6年生の「ふるさと学習」で、世界の3大難問を解決した岡博士の功績や、日本人の「情緒」を大切にした思想などを紹介して、子供たちの将来に心地よいパワーを与えた。
岡博士が産声を上げたのは、大阪と柱本(旧・紀見村)の両説あるが、昭和35年(1960年)発行の地方紙などでは、紀見村紀見峠生まれで、お墓もあり、旧宅跡の蔵前には、石碑「岡潔生誕の地」=昭和50年(1975)同市建立=や、標柱「情緒の道」=平成28年(2016)同市岡潔数学WAVE建立=などがある。
この日、6年生児童35人が出席。瀬岡会長は先ず、「岡博士は世界的難問、多変数解析関数を解き証し、現在の数学世界は、岡博士の数学なくして、成り立ちません」と讃えた。そのうえで「岡博士は柱本小学校の出身で、君たちの大先輩であり、校長室には顔写真が飾られています」と切り出した。
次に、岡博士の数学理論を基に「例えば時計の見方は」と問われた場合、「単に針だけ見ればいい、などと答えるようではだめ」と断言。「先ず、その時計はどの部屋の、どこにあるか、ということから考え始めねばならない」と指摘。言わば自由自在な、多角的視点の大切さを考えさせた。
また、岡博士の額入り俳句「めぐり来て梅懐かしき匂ひかな」を見せ、スクリーンには、岡博士の「人の中心は情緒である。数学とは自らの情緒を外に表現することで作り出す学問芸術である」という言葉を映し出し、日本人の心の奥底にある「情緒」の素晴らしさを示した。
さらに岡博士は、「フランス人は自然と自分を別と考えるが、日本人は自分を大自然の一部と感じている」と、その根本的な違いを見抜いていたことも指摘。「人を先に自分を後に」という、岡博士が常に大切にした祖父の教えについても、人に譲る心、人間としての心のすがすがしさを教えた。
もう一句「春雨や蓬(よもぎ)をのばす草の道」を挙げて、「この通り岡博士は、紀見峠を歩きながら、ああ春雨よ、ああ蓬よと、ふる里の季節を感じながら歩かれた」と話し、「皆さんも情緒を大切にし、大先輩に岡博士がいることを誇りに思って、しっかり頑張ってください」と締めくくった。
6年生を代表して、西川颯統(にしかわ・はやと)くん(12)は「とてもわかりやすかった。『人を先に自分を後に』の言葉には驚きました。ご近所に岡博士が住んでおられたので、とてもうれしいです」と話した。
岩井秀雄(いわい・ひでお)校長は、「数学に没頭して心を磨かれた岡博士です。あなたたちの大先輩なので、今回、岡博士のことに詳しい瀬岡先生に『ふるさと学習』をお願いしました」と説明。「岡博士の後輩として、自信を持って勉強してください」と、児童らを激励していた。
写真(上)は岡博士の額入り俳句を柱本小学校の6年生児童に披露する瀬岡会長。写真(中)は柱本小学校6年生児童に岡潔博士の功績を語る瀬岡会長。写真(下)は柱本小学校の校長室に掲げられた岡潔博士の顔写真=文化勲章受章の頃。

更新日:2018年2月15日 木曜日 00:00

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