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風花と雪雲のパノラマ♪2月半ばの橋本冴え返る

高野山麓の和歌山県橋本地方は、2月13日未明、小雪が降り続き、午前の市街地は薄っすらと雪化粧した。午後は日が照り翳りして、ほとんど雪は解けたが、紀の川流域の山々には、オーロラ状の雪雲があらわれた。市街地では青空からの雪、風花(かざはな)の舞う、橋本らしい早春の趣(おもむき)を呈した。
この日の橋本地方は、最低気温氷点下2度、最高気温4度とかなり寒かった。同市東家の真言律宗・妙楽寺の愛宕山(あたごさん)の鵯(ひよどり)の声は、いつもより甲高(かんだか)く聞こえ、山茶花(さざんか)の向こうに見える国城山(くにぎさん)は、斑雪(まだらゆき)が残り、凍えそうな光景。
紀の川南岸のフルーツライン(広域農道)から北側を展望すると、パノラマ状に広がる和泉葛城~金剛山の山々は、白々とした雪雲におおわれ、その雪雲はまるで夕立の雨脚のように、西から東へ流れていく。
その手前の城山=長藪城址(ながやぶじょうし)=は、たまたま雪雲からそれて、まるで影絵のようにくっきり。さらに手前の巨大ベッドタウン、すぐ眼下の橋本の市街地には、時々、雲間から日矢(ひや)が差して、風花が夢のように舞った。
天気予報によると、2月14(水)の橋本地方の最低気温は氷点下4度、最高気温は10度前後。昼夜の寒暖差が大いので「路面凍結」や「風邪引き」に要注意。
西山泊雲(にしやま・はくうん=1877~1944)の俳句に、「冴え返り冴え返りつつ春なかば」とある。まさに「寒い寒い」と繰り返すうちに、はっと気がつけば「春も半ば」となっていそう。
写真(上)は背景の山々が雪雲にけぶり影絵のように浮かび上がった城山=長藪城址。写真(中)は山茶花の向こうに斑雪の国城山が光る。写真(下)は日矢が差し風花の舞う橋本の市街地=遠くに城山(長藪城址)が霞む。


更新日:2018年2月14日 水曜日 00:00

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