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除夜の鐘・初詣清々しく♪妙楽寺で家族安泰祈る

和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=と、近くの愛宕(あたご)大権現社で、平成29年・大晦日から同30年元旦にかけて、除夜の鐘つきと初詣が行われた。檀家のない寺にもかかわらず、大勢の善男善女が次々と参拝し、心身清浄の清々(すがすが)しい表情で新春を迎えていた。
同寺は820年(弘仁11)に弘法大師・空海が創建。戦火被災などで再建を繰り返し、平成23年(2011)秋には、本堂と庫裏の屋根が、老朽化と台風のため崩落・撤去。本尊・薬師如来座像など3体(県重要文化財)は、橋本市郷土資料館で保存。同寺は檀家の全くない、浄財に支えられた名刹である。
鐘楼門は江戸時代の入母屋造りで、瓦葺き屋根の東西隅から鯱(しゃちほこ)が反り返り、全体は菊の御紋入り丸瓦で飾られ、天井からは梵鐘(ぼんしょう)が吊るされている。
大晦日の午後11時から除夜の鐘が始まり、子供から高齢者まで、本堂再建の心を込めて、賽銭(さいせん)を投じ、鐘楼門の下から、紐(ひも)を引っ張って梵鐘を打つと、梵鐘は四方八方にいんいんと鳴り響いた。
元旦に改まると同時に、北側の愛宕大権現(あたごだいごんげん)愛宕山の、将軍地蔵尊(しょうぐんじぞうそん)を祀るお堂で、岩西住職に従い善男善が般若心経を唱え、「今年もいい年でありますように」と、家族安泰を祈った。
境内では地元有志でつくる「あたご会」=笹山積穂(ささやま・みずほ)会長=が丁寧に参拝客を接待。善男善女は、どんど焼きで暖まり、お神酒や甘酒をいただきながら、元旦の挨拶を交わし合う。
接待役をつとめた岩西住職の母・康子(やすこ)さんは「先程は大阪や東京からも、約10人の青年グループがお参りにきてくれました」と喜び、妙楽寺再建再興委員会の奥村浩章(おくむら・ひろあき)会長は「昔、この妙楽寺参道では、お薬師さまの縁日(9日)に露店が立ち賑わったという。皆さまとそんな行事復活を話し合いたい」と夢を語っていた。
写真(上)は妙楽寺の鐘楼門で除夜の鐘を撞く子どもたち。写真(中)はお堂の将軍地蔵尊前で読経する岩西住職と母・康子さん、善男善女たち。写真(下)はとんど焼きで暖まる子供たち=背景は妙楽寺の鐘楼門。

更新日:2018年1月1日 月曜日 01:47

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