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金剛峯寺へ「はたごんぼ」奉納♪黒河道・雑事のぼり

和歌山県橋本市西畑の農事組合法人「くにぎ広場・農産物直売交流施設組合」=岡本進(おかもと・すすむ)組合長=は、11月24日、世界遺産・黒河道(くろこみち)を通る、伝統の民俗行事「雑事(ぞうじ)のぼり」で、高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺=中西啓寶(なかにし・けいほう)管長・座主=に地元名物「幻のはたごんぼ」を奉納した。
「幻のはたごんぼ」とは、江戸時代から同市西畑の「黒河道(くろこみち)」沿いの国城山中腹で栽培されてきた牛蒡(ごぼう)のこと。昭和初期に一旦、栽培は途絶えたが約8年前、地元有志による「プロムナード国城」=徳田勝治(とくだ・かつじ)会長=が復活栽培に成功した。
高野山麓から金剛峯寺に食料を奉納する「雑事のぼり」も、戦後途絶えていたが、平成25年(2013)に同組合など地元住民が復活させ、今回で5回目になる。
この日午前7時30分、「くにぎ広場」に組合員や県、市、市教委職員、協力市民ら約30人が集合。岡本組合長や平木哲朗(ひらき・てつろう)市長らが、「はたごんぼで郷土を盛り上げよう」と激励・挨拶。
組合員ら2人が、最長1メートル、太さ最大7センチの「幻のはたごんぼ」(各5本入り)を背負子(しょいこ)で担ぎ、1列縦隊で出発した。
先ず、近くの宝蔵寺で安全祈願の後、明神ケ田和~青淵~市平橋~森の図書館(旧久保小)~子継峠~高野町役場を経て、約8時間がかりで約18キロを歩き、金剛峯寺に到着した。
とくに今回は、はたごんぼ栽培に協力している井関農機トラクターが、箱入りはたごんぼを積載して登場。町役場前で「雑事のぼり」一行と合流し、本山前までパレードした。
奉納式は金剛峯寺・大広間で行われ、添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長ら僧侶4人が着座する中、組合員の尾崎正夫(おざき・まさお)さんと杉谷眞子(すぎたに・まこ)さんが、背負子を担いだまま登場。
参加者約40人が般若心経を唱えた後、岡本組合長が「幻のはたごんぼ」(計26本・17・3キロ)の奉納目録を読み上げ、添田宗務総長から感謝状を贈られた。
添田・宗務総長は「高野山では昔、野菜も米も栽培できませんでしたが、私たちは山麓からの『雑事のぼり』のお陰をいただいてきました。『幻のはたごんぼ』とありますが、今はもう幻でなくなっていることがうれしいです」と謝辞を述べた。
これに対し、岡本組合長や平木市長は「私たちは金剛峯寺に奉納できてうれしいです。はたごんぼは今後も、『橋本のブランド商品』として育てます」と誓っていた。
写真(上)は冬薄が風に揺れる中、高野山麓から高野山・金剛峯寺に向かう「雑事のぼり」の一行。写真(中)は金剛峯寺・大広間で般若心経を唱える添田宗務総長はじめ奉納参加者たち。写真(下)は「幻のはたごんぼ」を奉納する尾崎さんと杉谷さん=手前は添田宗務総長。

更新日:2017年11月25日 土曜日 00:00

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