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高野山麓「DMO」旗揚げ♪広域観光で地域活性化

世界遺産・高野山と山麓の和歌山県橋本市など3市4町をエリアとする、DMO(広域観光ビジネス共同体)・一般社団法人「高野山麓ツーリズムビューロー」=堀切久壽(ほりきり・ひさとし)理事長=が、同市古佐田のJR・南海橋本駅前に設立され、11月22日、報道各社に発表された。このような広域エリアのDMO設立は県内初で、堀切理事長は「高野山の密教文化や、山麓の伝統産業、農産物などの観光資源を利活用し、各自治体の垣根を超えて、地域活性化に取り組みたい」と力強く誓った。
この日、堀切理事長と理事、監事、平木哲朗(ひらき・てつろう)橋本市長、井本泰造(いもと・たいぞう)かつらぎ町長ら9人が出席した。
堀切理事長らの説明によると「高野山麓ツーリズムビューロー」は、基金1600万円(予定)で、橋本駅前の「はしもと広域観光案内所内」に設立。役員は高野山真言宗はじめ、観光バス会社、農協関係者など理事長と理事9人、監事2人で構成。橋本市2人、かつらぎ町1人の担当職員を配置する。観光エリアは橋本、かつらぎ、九度山、高野の各市町と田辺市(旧・龍神村)、紀美野町、奈良県五條市。
来年4月1日には、高野山や山麓の神社仏閣の宗教行事、四季の風景、伝統産業・農業体験、地元特産の食事など、楽しい広域観光を企画立案し、温泉宿泊施設やバス・鉄道会社などとも協同、旅行代理店も立ち上げて事業開始。国内外から参拝・観光客を誘致したい考え。
DMOは平成26年(2014)12月に閣議決定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の一つで、その実現に努めてきた平木市長は、「各市・町に観光資源はあっても、観光客に喜んでもらうには、高野山と高野山麓のまちの広域連携が大切。伊都振興局を軸に関係市町が力を合わせ、DMOを盛り上げたい」と挨拶し、第一歩を踏み出した。
井本町長は、京奈和自動車道の和歌山~かつらぎ西~橋本~橿原高田が直結し、かつらぎ西ICから一部県道を経て、大阪府和泉市を結ぶ「鍋谷峠道路」(国道370号)も開通したことを挙げて、「大阪など都市部から、観光バスやマイカーで高野山観光客が増えている」と紹介。同町は「フルーツのまち」として、「柿狩り」や「桃狩り」観光が盛んで、「これまで温泉・宿泊施設を促進し、今は観光農園に13ヘクタールの土地活用を計画中です」と語って、素早い取り組みを示した。
堀切理事長は「高野山開創1200年記念大法会の後、県全体の観光客数は増えているが、宿泊客は頭打ちです。ここには弘法大師・空海の密教文化や、役行者(えんのぎょうじゃ)・葛城二十八宿(かつらぎにじゅうはっしゅく)の修験道文化、フルーツ、棚田、伝統産業など観光資源が豊富にあります。独自の体験メニューで、着地型観光を進めたい」と語った。
橋本市の笠原英治(かさはら・えいじ)経済部長は、記者の質問に対し、例えば橋本市内では「日本女性初のオリンピック水泳・金メダリストの前畑秀子さん、同じく潜水泳法の古川勝さんの泳いだ紀の川、柱本の棚田での田植えや収穫体験、高野口のパイル織物や再織体験、学文路天満宮の受験生合格祈願、くにぎ広場の名物・はたごんぼ販売など、素晴らしい観光資源が沢山あります」と説明。「DMOと3市4町の連携により、多種多様の観光体験ツアーが立案できるので、きっと楽しんでもらえます」と話した。
一般社団法人「高野山麓ツーリズムビューロー」理事・監事の皆さん。
理事=伊藤研治(いとう・けんじ)龍神村開発公社副理事長・同村商工会長、大家敏史(おおや・としふみ)日の丸観光バス(株)代表取締役、岡崎悦也(おかざき・えつや)(株)オカザキ紀芳庵代表取締役、岡本尚(おかもと・ひさし)(株)たまゆらの里代表取締役、重岡昌吾(しげおか・しょうご)(株)重岡 代表取締役、添田隆昭(そえだ・りゅうしよう)(宗)高野山真言宗宗務総長、高橋一夫(たかはし・かずお)近畿大学経営学部教授、築野元則(つの・もとのり)築野開発(株)取締役副社長、平野裕翼(ひらの・ゆうすけ)合同会社scale代表社員。監事=宮崎卓郎(みやざき・たくお)紀北川上農協代表理事組合長、森川嘉久(もりかわ・よしひさ)橋本市副市長。
写真(上)は挨拶する平木・橋本市長。写真(中)はDMO旗揚げを説明する堀切理事長。写真(下)は理事長や理事、監事、市・町長らの記念撮影=僧侶は添田宗務総長の代理出席・山口文章(やまぐち・ぶんしょう)総長公室長。

更新日:2017年11月23日 木曜日 00:00

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