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新築・菅公殿に飾幕「川中島の合戦」♪学文路天満宮

〝学問の神様〟と尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮は、来年の正遷宮(しょうせんぐう)を控えて、紀州材を使った拝殿(はいでん)や菅公殿(かんこうでん)、トイレを新築した。菅野一三(すがの・いつぞう)宮司は、氏子や関係者に感謝するとともに、「これで高校・大学の受験生にも、素晴らしいパワーを感じてもらえる」と喜んでいる。
学文路天満宮は天治元年(1124)に勧請(かんじょう)され、明治42年(1909)、学文路村内7ケ字の神々55柱を合祀。道真公は観世音の化身と言われ、とくに「学問の神様」「和歌の神様」「書道の神様」として尊崇される。平成30年10月20日、20年に1度の正遷宮・奉祝祭を執り行う。
新築したのは全部、木造平屋瓦葺き。本殿への参道をまたぐ拝殿(約60平方メートル)は、古い建物を撤去し、昔のままの姿を再現した。菅公殿(約45平方メートル)は拝殿近くに新築し、菅公殿は氏子から募集して名付けた。トイレは男・女と多目的の計3器。いずれもの建物も新しいヒノキやケヤキの香りが漂っている。
とくに菅公殿は、境内側に障子と縁側、内部の床はすべて板張り、東側には透明ガラス張りの展示スペースを設置。そこには今回、復元修復した明治・大正時代の担ぎ屋台(かつぎだんじり)の飾幕(かざりまく)「川中島の合戦」を飾り、その絵柄は、上杉謙信と武田信玄の気迫の戦闘姿が、色鮮やかに織り込まれている。
菅公殿は今後、書道、絵画、写真、陶芸、詩吟、音楽、演芸、俳句などの展覧・催し会場に活用することにしている。
さらに、高齢者はもちろん、車椅子でも参拝できるようにと、拝殿西側には本殿に通じるバリアフリー道路を新設。森や庭の木々も綺麗に剪定(せんてい)した。
菅野宮司は「ここには大阪など近府県から大勢の参拝者が来られます。正遷宮を控えて、この通り美しくなった天満宮で、ゆったり秋のひとときを過ごしてください」と言っている。
問い合わせは、学文路天満宮(電話0736・32・5582)へ。
写真(上)は昔の姿のまま新築された学文路天満宮の拝殿。写真(中)は飾幕「川中島の合戦」が飾られた新しい菅公殿と菅野宮司。写真(下)は管公殿の外観と菅野宮司。


更新日:2017年11月5日 日曜日 00:00

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