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「高野の花たち」(141)失恋の痛みヤマシロギク

ヤマシロギク(山白菊)は、キク科シオン属で、東海地方以西や四国、九州の日当たりのよい山地に生える、高さ50センチ~1メートルほどの多年草です。クルマギク、シロヨメナ、ハコネギクなどが仲間です。花言葉は「失恋の痛み」。
9~11月頃、枝分かれした花茎の先に咲く花は直径10センチほどで、中央に黄色の筒状花をつけ、まわりに白い舌状の花がつきます。頭花の総苞(花序全体の基部を包むもの)が、鐘形なのが特徴です。互生する葉は、両面に白い軟毛を密生し、ふちにはギザギザがあり、触れるとビロードのような感触があります。茎はやわらかく、下部の茨は長さ6~12センチ、幅1・5~3センチの長楕円の状披針形です。
高野山町石道120町に向けて登っていく坂道で、午前中に降った雨にぬれて、より鮮やかに咲いていました。
このヤマシロギクは、田舎菊ともいわれ、素朴な花姿は多くの歌人をも魅了したことでしょう。
水色にぬりたる如き大空と白き野菊の続く道かな 与謝野晶子(S記)
訂正とお詫び=「高野の花たち」(141)で紹介したシラヤマギクの写真は、その後、ヤマシロギクであることが判明しました。スタッフの判断ミスから読者の皆様に多大なご迷惑をかけたことをお詫びし、ここに「ヤマシロギク」の記事を掲載しました。今後、間違いのないよう心がける所存です。


更新日:2017年10月31日 火曜日 19:55

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