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住宅浸水や流木の山!台風一過…橋本駅バス代替輸送

超大型台風21号が去った10月23日の和歌山県橋本地方は、うそのように風雨も治まったが、南海高野線・高野下~極楽橋駅間では運転見合わせ、あちこちの道路では土砂流出により通行止め、商店・住宅などは浸水続出、グランドゴルフ場は流木の山となるなど、かなりの災害を受けた。
南海電鉄によると、高野下~極楽橋駅間は、軌道敷に多量の浸水があり点検、「安全第一」として運転を見合わせた。このため橋本駅~高野山駅間では、乗降客を大型バスで代替輸送。両駅前で大勢の電鉄社員が丁寧に案内に当たった。運転再開まで当分かかりそうという。
橋本市は台風接近中の22日夜、災害対策本部を設け、全職員が情報収集、防災対応。紀の川増水に伴い、同川沿いの全地域住民に避難を指示した。
やがて紀の川支流の越水などにより76戸が床上浸水、49戸が床下浸水。紀の川支流の越水で産直市場「やっちょん広場」や同市学文路の紀陽、七福両団地の一部で約30~50センチの浸水被害を受けた。
また、紀の川河川敷の「神野々緑地」(グランドゴルフ場・オートキャンプ場)では、大量の流木が漂着して、広い芝生は流木の山々。西側の野球場もバックネットなどが倒壊して、グラウンドの表面は、どろどろの波模様ができる始末。
道路は崩土、冠水、池や谷の越水などにより、例えば紀の川南岸の紀の川フルーツラインや、同市彦谷・犬戻り付近の国道371号、紀の川南岸道路などが通行止め。京奈和自動車道・橋本IC付近も一時、交通規制が行われた。
産直市場「やっちょん広場」では、係員が陳列棚を表に出して、店舗内を丹念に清掃。浸水被害を知らず、次々と車で訪れた買い物客は、いったん店内に入り、休業と知って帰っていく。
紀の川・岸上橋を往来するドライバーたちは、近くの神野々緑地の流木の山、野球場のぬかるみを目にして、前夜の濁流のすごさを感じている様子。
スーパー銭湯や居酒屋などでは、「確かに地震・台風災害は大変。でも、何とかならないものか」「安全に暮らすには先ず、川の氾濫や山の崩落、津波、強風の当たりにくい所を選ぶこと」などという、賢明なことばが交わされていた。
写真(上)は流木の山となった紀の川・神野々緑地。写真(中)は増水した紀の川=左方に「やっちょん広場」がある。写真(下)は橋本駅前から発着する代替輸送バスと案内する南海電鉄社員ら。


更新日:2017年10月24日 火曜日 00:00

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