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初秋の風情・幸村の里♪凌霄花咲いて幟旗なびく

昨年、NHK大河ドラマ「真田丸」放送で賑わった戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町は、今年初秋、さすがに観光客の人影は少なくなったが、今も家々の玄関わきには真田一族の兜(かぶと)の吊るし飾りが風に揺れ、凌霄花(のうぜんかづら)が瑞々しく咲く。むしろ静寂の戻った今こそ真田昌幸・幸村父子が閉居していた〝幸村の里〟の情緒がしみじみと漂ってくる。
南海高野線・九度山駅~紀の川・九度山橋間の「真田のみち」(九度山商店街)沿道には、幸村が大坂城・出陣までの14年間、家族と共に暮らした住居跡の古井戸が残っている。
そこは、父の振る舞いで両手を失くし、口筆で書画を描いた「大石順教尼(じゅんきょうに)の館(旧・萱野家)」のすぐ目鼻先にある。近くには古風な凌霄花が満開になり、その遥か向こうには最初、昌幸・幸村が蟄居(ちっきょ)した蓮華定院(れんげじょういん)のある標高約850メートルの高野山が見える。
近所の主婦は「昨年は大勢の観光客が次々訪れ、幸村一家が使った井戸を覗きこんだり、あの高野山を眺めたり。大河ドラマは終わっても、どうぞこの歴史的な場所から、真田一族をしのんでほしい」と話した。
紀伊丹生川が合流する紀の川の南岸、九度山町入郷には道の駅「柿の郷くどやま」&「芝生広場」があり、昨年は恒例の真田まつり・武者行列に加えて、紀州九度山真田鉄砲隊などが、火縄銃の発砲演武を披露、大いに沸いた舞台。今は、真田家・家紋を染め抜いた紀州・九度山の幟旗(のぼりばた)が、はたはたと秋風に音を立てている。
岡本章(おかもと・あきら)町長は「大河ドラマが終わっても、幸村の里は昔のまま。真田まつりはもちろん、10月の第3回将星真田幸村花火大会など、大切な行事はずっと続けます」と断言している。
今や京奈和自動車道=和歌山JCT(ジャンクション)~橋本IC~橿原高田(61・7キロ)直結=が、すこぶる便利になり、「幸村の里」へは橋本ICまたは高野口ICから簡単に往来できる。大阪・和歌山を結ぶ国道480号「鍋谷峠道路」も開通しているので、都市部からもスムーズに来られる。
とくに秋の夕刻、京奈和道に雲間から突然、鋭い日矢(ひや)が差し、そのまぶしい黄金色は、〝真田の赤備え〟の命の色にもつながりそう。
九度山町民らは「日に日に涼しくなってきました。高野山の参拝・観光客も、ぜひ、幸村の里に立ち寄っていただきたい」と期待していた。
写真(上)は幸村が暮らした家のすぐ近くに咲く凌霄花=向こうは高野山。写真(中)は京奈和自動車道の上から差し込む黄金色の日矢。写真(下)は道の駅「柿の郷くどやま」の沿道で秋風になびく幟旗。

更新日:2017年9月5日 火曜日 00:00

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