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自転車の関さん橋本通過!日本一周そして世界へ

自転車で日本一周(約7000キロ)走破を目指す、東京都葛飾区奥戸の元会社員・関航平(せき・こうへい)さん(24)が、7月11日、和歌山県橋本・伊都地方を通過、奈良県葛城市方面へ向かった。関さんは「紀伊山地と紀の川の風景、人々のやさしい心遣いを感じました」と話し、元気な笑顔を見せていた。
関さんは「若いうちに自転車で世界中を旅したい」と決意。2年前、すでに九州一周(約2700キロ)を走破。今回は「北海道と本州一周」を目指し、4月5日、自宅を出発した。
自転車は6段ギア付きだが、いわゆるママチャリ(軽快車)で、荷台には衣類や飲料水などを積み、後部に立てたダンボール紙には「東京から日本一周」と記した。
関さんは東北へ走り、青森からフェリーで北海道に渡って、海岸沿いを周回。再び青森から日本海側を走り、山口・広島経由で四国・愛媛に渡り、高松から神戸・大阪を経て、和歌山市から紀の川沿いを北上。7月11日午後、橋本に着いた。
とくに関さんは、万葉集に詠われた紀の川の中洲にある船岡山(ふなおかやま)と、その両岸の妹山(いもやま)、背山(せやま)=かつらぎ町=の風景に感激。さらに、国城山や雨引山の見える紀の川堤防のサイクリングロード=橋本市=を颯爽と走り抜けていった。
関さんの食事は、朝はパン、昼は菓子パン、夜は即席ラーメン。旅館に泊まるわけでもなく、道の駅など、軒下のあるところで野宿。将来の世界一周のために、極力節約しているのだという。
北海道では、自転車のチェーンとタイヤが連動しなくなり、困っていると、ワゴン車で通りがかった男性が、関さんと自転車を乗せ、約20キロ運んでくれ、新しいママチャリ(6段ギア)を購入できた。
また、鳥取砂丘では、キャンピンクカーで旅行中の夫婦が、車内に泊めてくれたし、後日、台風に見舞われた際は、広島県呉市の夫婦の自宅に2泊させてくれ、ごちそうをよばれた。
「自転車で旅していると、これまでわからなかった人々の親切心が伝わってきて、前進するパワーが湧いてきます」と言う。
関さんは、単に走るだけではなく、心打たれた風景写真を撮り続け、日記にはロックバンド「くるり」など、その日、心の底に浮かんで、鳴り響いた1曲を記す。携帯電話で友人知人に配信もし、有意義な時間を過ごしている。
関さんの誕生日は、7月28日。その頃には、自宅に到着。日本一周は完結しそう。関さんは「その後はアルバイトで資金を貯め、いよいよ4月には、世界一周を目指したい」と張り切っていた。
一方、地域放送局「FMはしもと」=向井景子(むかい・けいこ)社長=の中野豊信(なかの・とよのぶ)報道部長は、関さんの「サイクリング・日本一周の旅」について取材・録音。13日に放送する予定。
写真(上、下)は紀の川北岸の堤防上を自転車で走る関さん。写真(中)はママチャリも格好いい関さんの若々しい笑顔。


更新日:2017年7月12日 水曜日 00:00

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