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茅の輪くぐりで無病息災♪30日・宝来山神社大祓式

人々の罪穢(つみけが)れを祓(はら)い、無病息災を祈る「夏越大祓式(なごせのおおはらえしき)」が、6月30日(金)、和歌山県内でも各地の主要神社で営まれる。高速道や国道開通で便利になった、同県かつらぎ町萩原56の宝来山(ほうらいさん)神社=森和弘(もり・かずひろ)宮司=では、綺麗な茅の輪を設置。「どうぞ茅の輪(ちのわ)くぐりで清々(すがすが)しくお過ごしください」と言っている。
同神社は宝亀(ほうき)4年(773)、和気清麻呂(わけのきよまろ)公が八幡宮を勧請(かんじょう)して、光仁天皇の寶亀年間(770~780)に創建。昨年の正遷宮(しょうせんぐう)で本殿(重要文化財)などが大修復されている。
拝殿前には、氏子総代らが「茅の輪」を新設。近くの穴伏川の茅(かや)を使って、直径約10センチの太さに束ね、これを直径約1・5メートルの輪に組み上げて、上部には形代(かたしろ)や紙垂(しで)をかざしている。
「夏越大祓式」は午後4時、拝殿前に大祓希望者が参集。全員で「大祓詞(おおはらえことば)」を奏上し、祓具(はらいぐ)で体調不良部分をなでて、形代に病魔や罪穢れを移す。森宮司が大麻(おおぬさ)の祓具(はらいぐ)を振り、参列者を清める。
この後「茅の輪くぐり」を開始。参加者は「唱えことば」を口ずさみながら、茅の輪を左回り、右回り、左回りと3回くぐる。1回目は「みな月のなごしの祓(はらい)する人は千年(ちとせ)の命のぶといふなり」、2回目は「思ふことみなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓ひつるかな」、3回目は「蘇民将来(そみんしょうらい)、蘇民将来」と唱える。
初穂料は形代1人500円、車形(くるまがた)1台1000円。同神社は後日、茅の輪の御守りを郵送することにしている。
同神社は、京奈和自動車道・かつらぎ西IC近くで、すでに大阪府和泉市~かつらぎ町の国道370号も開通。森宮司は「茅の輪をくぐると、心が爽やかになるはず。今は大阪、奈良からでも、簡単に来られるので、お気軽に参加してください」と言っている。
参加希望や問い合わせは、同神社社務所(電話0736・22・3734)。
写真(上)は夏越大祓式&茅の輪くぐりが営まれる宝来山神社。写真(中)は茅の輪の御守り=手前=と宝来山神社に作られた茅の輪。写真(下)は「無病息災 夏越祭」と染め抜いた紺色の旗も神々しい。


更新日:2017年6月28日 水曜日 00:00

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