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CD・Choji「風と土」発売♪はたごんぼ歌う

和歌山県高野町筒香など全国の耕作放棄地再生などに取り組んでいる、シンガーソングライター・Choji=チョージ・村田智則(むらた・とものり)さん(41)=は、和歌山県のブランド商品「幻のはたごんぼ=江戸時代のごぼう」をテーマに作詞・作曲した「収穫祭~はたごんぼの歌~」などオリジナル7曲を収録したCD・Choji「風と土」が発売された。Chojiさんは「風は他所(よそ)から来た私、土は皆さんの頑張っている農業地域でしょうか。このCDから何かを感じてもらえたら」と言っている。
Chojiさんは5月22日、和歌山県伊都振興局で、CD・Choji「風と土」発売について発表。その内容は「ボーボーワルツ」「キヨちゃんのバギー」「まわせ一升ビン」「収穫祭~はたごんぼの歌」「村祭」「かくれんぼ」「土の上に生きて~朔の薪割り歌」の7曲を収録。収録メンバーはChoji(歌・ギター・ピアノ)、原さとし(バンジョー・ボーンズ)、倉井夏樹(ハーモニカ・アンデス、リコーダー)、関根真理(パーカッション・コーラス)、at GUMBO STUDIO。ジャケット作品:sakusati、デザイン:トリタニタツシと紹介した。
とくに、橋本市西畑の国城山の山腹で復活栽培している「幻のはたごんぼ」をテーマにした「収穫祭~はたごんぼの歌~」については、農事組合法人・くにぎ広場・農産物直売交流センターの素和治男(すわ・はるお)理事からの依頼を受け、自ら「種まき」「水やり」「草引き」「掘り起こし」に挑戦。水を求めて生きるゴボウの逞(たくま)しさや、風と土と共に生きる心情をそのまま表現した。
Chojiさんは、横浜市出身で三重県松阪市在住。23歳からシンガーソングライターとして活躍。2012年には友人のいる筒香で、田植えや草刈、農作業を体験。地域交流型野外イベント「田んぼオブザワールド」を企画。
2014年には各地集落での交流、体験を元にアルバム「田んぼオブザワールド」を作詞作曲し、すでに7枚のシングルアルバムを発売している。
はたごんぼは、紀の川を筏(いかだ)下りのうえ大阪へ運んだり、高野山へ伝統の「雑事(ぞうじ)のぼり」で奉納したり。それも戦後、栽培は途絶えていたが、平成20年(2008)に地元有志で復活栽培。今は地元の産直市場「くにぎ広場」などで人気商品になっている。
Chojiさんは「はたごんぼを電車内で抱えていると、乗客の皆さんが〝それ何ですか〟と驚かれる。その栽培風景や心情を表現した歌、ぜひお聴きください」とアピール。素和理事は「はたごんぼの収穫祭には昨秋に続き、ぜひChojiさんに歌ってほしいしと考えています」と話していた。
CD・Choji「風と土」は2160円(税込)。 橋本市南馬場506-5の産直市場「くにぎ広場」(電話=0736-33-5288)(火曜定休)などで販売。
▽「収穫祭~はたごんぼの歌~」
♪「くにぎの山に雲が広がる
男たちは、かついで登る
この豊かな土に、手足を触れて
太陽と共に、暮らし生きていた

時は流れ、人は流れ
変わらないのはこの土地
もう一度 耕そう

くにぎの山に声が聞こえる
一年の恵みを、集い祝おう

太くて長い、はたごんぼは、香りをかげばすぐにわかる
大きな葉っぱにお日さんを受けて、ただたくましく育っていく
どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ
苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
さぁあっち行くかこっち行くかはわからない
ただがしむゃらに水を求めて
格好のことは言わんといてくれ
一生懸命生きたこの形

どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ

苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
春夏秋冬と年を越えて、土を耕して暮らしてゆく
この土地の誇りはそこにあった、きっと喜びもそこにあった
くにぎの里に実りがある 今年も元気に迎えよう
人々がまた集まってくる いのちの喜び分かち合おう」
写真(上)はCD・Choji「風と土」を披露するChojiさん=右=と素和理事=伊都振興局で。写真(中)はジャケットも素敵なChoji「風と土」。写真(下)は昨秋くにぎ広場で「収穫祭~はたごんぼの歌」を初披露したChojiさん。


更新日:2017年5月23日 火曜日 00:00

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