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稚児大師&青葉娘が決定♪6月の空海降誕会で散華

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の開祖・弘法大師・空海の降誕会(ごうたんえ)「青葉まつり」=6月15日(木)を控えて、幼少期の空海「稚児大師」と、祭典を古式豊かに彩る「青葉娘」4人が決まり、5月11日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺などで報道陣にお披露目された。
稚児大師に決まったのは、空海の誕生日(6月15日)に一番近い日に生まれた高野山こども園の園児・井口実大(いぐち・のりまさ)くん(5歳)で、青葉娘には高野町役場職員の中本亞佑(なかもと・あゆ)さん(20)、JA紀北かわかみ高野支店職員の前西杏南(まえにし・あんな)さん(22)、金剛峯寺職員の菅家(すがや)みづきさん(24)、高野山宿坊協会職員の岡本和佳(おかもと・わか)さん(26)が選ばれた。
この日、青葉娘4人は金色の烏帽子(えぼし)に白衣・赤袴(あかばかま)の千早装束(ちはやしょうぞく)姿、稚児大師は綺麗な蓮(はす)の花を持ち、可愛い白装束姿で登場。波の砂紋(さもん)が描かれた石庭を見おろす本山の廊下や、樹齢約400年の石楠花(しゃくなげ)で名高い金剛三昧院(さんまいいん)境内などに立ち、報道陣のカメラ取材に応じた。
初めは緊張していた井口くんも、最後にはリラックスして笑顔を見せ、青葉娘はそれぞれ「まさかの青葉娘に選ばれて光栄です」「青葉まつりでは心を込めて散華したい」と意気揚々。たまたまその光景に出くわした参拝・観光客らは「なんと、かわいい」と驚きながら、懸命にスマホ撮影。家族や友人に配信した。
「青葉まつり」の日程・行事予定は次の通り。
▽6月14日(水)の前夜祭=午後5時頃、壇上伽藍(だんじょうがらん)・山王院で「浦安の舞(うらやすのまい)」奉納。午後5時30分頃、法燈行列の御法楽(ごほうらく)、同6時頃に出発。その後、伽藍境内各所で「祈りの唄」披露、金剛峯寺前広場で和太鼓演奏などを予定している。
▽6月15日(木)の本番は、午前9時から大師教会で降誕会法会(ごうたんえほうえ)、同10時10分頃から金剛峯寺で筑前琵琶(ちくぜんびわ)演奏や神奈川雅楽部奉納演奏、同11時30分頃から一の橋で祈りの唄を奉納する予定。
正午から高野山・一の橋〜金剛峯寺間の約1・5キロの目抜き通りで、「花御堂渡御(はなみどうとぎょ)」「稚児行列」「大師音頭」など、約1500人の行列が練り歩く。
稚児大師の井口くんは、幼少時の弘法大師・空海の「名代」として、山車(だし)中央に座り、青葉娘は山車の四隅から散華(さんげ)。沢山の絵札(えふだ)をまきながら、人々の幸せを祈る。
青葉まつりは少雨決行。観覧無料。問い合わせは高野山奉讃会(電話=0736・56・2011)か高野山観光協会(電話=0736・56・2616)へ。
写真は高野山・金剛三昧院でお披露目された青葉娘と稚児大師=左から中本さん、前西さん、菅家さん、岡本さん、真ん中の園児は井口くん。写真(中)は稚児大師に選ばれた井口くん。写真(下)は同じく金剛峯寺でのお披露目の風景=右は高野山開創1200年記念キャラクター「こうやくん」。


更新日:2017年5月12日 金曜日 00:00

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