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紀の川へ錦鯉放生♪普門院・花まつり~不殺生戒めて

和歌山県橋本市高野口町伏原の高野山真言宗・法華山(ほっけざん)「普門院(ふもんいん)」=静弘教(しずか・こうきょう)住職(大僧正)=は、5月3日、同寺恒例の「花まつり」と「放生会(ほうじょうえ)」を営み、家族連れら約30人の檀信徒たちが、釈迦生誕を祝い、不殺生の戒めを心に刻んだ。
「法華山普門院縁起(えんぎ)」によると、同院は聖徳太子が開基。天平(てんぴょう)年間に中興の祖・行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が、同院の本尊・十一面観世音菩薩を勧請(かんじょう)。紀伊之国十三佛霊場である。
この日、静住職や静宏侑(こうゆう)副住職と、檀信徒らが本堂に着座。読経の中、合掌して人々の幸せを祈った。この後、全員、近くの紀の川まで移動。
大人や子どもたちが、30個のポリバケツに入れた、約800匹の錦鯉(にしきごい)の稚魚を、バケツリレー方式で放流すると、錦鯉は開放感にあふれ、楽しそうに泳ぎ回っていた。
次に釈迦誕生(旧暦4月8日)を祝う「花まつり」が営まれ、子どもたちは本堂前に飾られた、花御堂(はなみどう)内の誕生仏(たんじょうぶつ)に甘茶をかけ、手を合わせて、お祝いの心を奉げた。
静住職は「放生会は奈良・興福寺の猿沢池(さるさわのいけ)で営まれますが、私たちは近くに紀の川があるので、そこに放生しています」と説明。「生きものを自然界に放ち、命をいただいていることに感謝。仏様の教えを守ってほしい」と話していた。
写真(上)は普門院境内に運ばれた錦鯉入りポリタライを取り囲む子どもたち。写真(中)はバケツリレーで紀の川に錦鯉を放流する檀信徒や子どもたち。写真(下)は花まつりで誕生仏に甘茶をかける男の子。


更新日:2017年5月4日 木曜日 00:00

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