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大天狗も狩衣姿も鮮やかに♪丹生都比売神社の花盛祭

和歌山県かつらぎ町上天野230の世界遺産「丹生都比売(にうつひめ)神社」=丹生晃一(こういち)宮司=で、4月16日、祭神に花を供えて春の訪れを祝う、恒例の「花盛祭(はなもりさい)」が開かれた。
同神社は1700年以上も前の創建。主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神で、同大神を祀る全国約180神社の総本社。創建から約500年後の弘仁7年(816)、弘法大師・空海が同神社の神領・高野山を拝領し、高野山を開創した「神仏融合」のはじまりの神社とされる。
この日午前は、丹生宮司が本殿で祝詞(のりと)を奏上、地元の3人の子どもたちが楼門内で、雅楽に合わせて「浦安(うらやす)の舞」を舞い、笙(しょう)・太鼓の舞楽も奉納された。
午後は鎌倉時代から続く「渡御(とぎょ)の儀」があり、この神事は、神輿(みこし)行列が、遥か和歌山市和歌浦の玉津嶋(たのつしま)神社まで巡行した「浜降り神事(はまくだりしんじ)」で、天野の里では「渡御の儀」として伝承。何度か中断したが平成元年、丹生都比売大神を尊崇する地元の人たちの協力で復興した。
渡御の儀は、真っ赤な天狗の面をかぶり、一枚歯の下駄をはいた大天狗を先頭に、お神輿(おみこし)を担ぐ人、神玉や剣、弓矢を持った狩衣(かりぎぬ)姿の人など、約100人の行列が、うやうやしく楼門を出発。
室町時代の「天野の里」の絵巻物に描かれたバラや、今を盛りと咲く桜などを生けた、計24本の竹筒が両サイドに並ぶ参道を練り歩き、江戸時代の弁柄色に塗装された輪橋(りんきょう=太鼓橋)を静々と渡って、最後に子ども神輿も到着。
丹生宮司は春風を受けながら、玉津島神社の方角に向かって祝詞を奏上し、人々の安寧(あんねい)を祈った。大勢の参拝・観光客は、それら日本の原風景をカメラやスマホで撮影し、家族や友人に配信していた。
今月、大阪府和泉市とかつらぎ町を結ぶ国道480号「鍋谷峠道路」が開通し、地元の高野参詣道「三谷坂」は昨年、世界遺産に追加登録されている。丹生宮司は「花盛祭」の挨拶で、当神社や高野参詣道を含めて、今後も「地域全体を盛り上げたい」と誓っていた。
写真(上)は丹生都比売神社・楼門から人垣になった参道を練り歩く大天狗などの行列。写真(中)は真っ赤な輪橋を渡る渡御行列。写真(下)は輪橋たもとに到着した大天狗と狩衣(かりぎぬ)姿の人々。

更新日:2017年4月17日 月曜日 00:00

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