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「高野の花たち」(117)5月に結実モミジイチゴ

モミジイチゴ(紅葉苺)は、バラ科キイチゴ属ナガバモミジの変種で、北海道、本州(中部地方以北)の日当たりのよい荒地や道ばたに自生し、高さは2メートになります。
4月に入ると冬芽から伸びた短い枝に径3センチぐらいの円形の五年花を1個、下向きにつけます。葉は互生し、卵形で3~5裂し、モミジの葉に似ているので、モミジイチゴの名がありますが、変異が多く、深裂したもの、長葉のものがあります。
葉には刺が多く、葉柄、葉脈にも刺があり、群生地に足を踏み入れると、刺でひっかき、傷だらけになります。刺は細く、枝から直角に出ています。
果実は5月頃に黄色に熟し、キイチゴの仲間の中では一番おいしく、甘さ控えめさっぱりとした上品な味です。果実酒、ジャムなどにして、初夏の山々での身近なデザートです。
花や実の時期が終わり、葉が黄色に色づくと、モミジそっくりで、町石道では初夏の実、秋の紅葉と、楽しむことができます。(S記)


更新日:2017年4月14日 金曜日 16:38

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