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小宇宙…山野草の花々♪子安地蔵寺、もうすぐ九尺藤も

和歌山県橋本市菖蒲谷94の高野山真言宗・子安地蔵寺=島田弘恭(しまだ・こうきょう)住職=で、4月10日、無数の山野草が開花して、ツバメ夫婦が若々しく飛び回っている。同寺は関西花の寺25か所の一つで「藤の寺」として名高いが、境内で花づくりに精進している島田住職の母・礼子(れいこ)さんは、「今は山野草がとても綺麗な季節です。ぜひ、楽しんでくださいね」と紹介している。
同寺の藤棚の藤の蕾(つぼみ)は、まだまた硬いが、その棚の下や水子(みずこ)地蔵尊を祀った御堂の前庭では、二ホンサクラソウ、イワヤツデ、ムラサキハナナ、ニラの花などが満開状態になっていて、まるで小宇宙とも言うべき楽園風景を呈している。
山門の古巣には、今月初めに一対のツバメ夫婦が飛来して、今は周辺を飛び回り、水ぬるむ庭池では、春の鯉がゆったりと回遊している。
同寺の藤の花はもちろん、無数の山野草は連日、礼子さんがやさしく世話していて、藤棚に登って剪定したり、山野草に肥料をやったり、草刈に汗を流したり。その情愛が今見事に開花しているとも言える。
藤の花は天候にもよるが、例年4月下旬に咲き始め、同月下旬から5月上旬までが見頃。今年もシーズンインすると「藤の花の開花情報」(電話0736・34・2487)が流されることになる。
同寺は藤棚から長く垂れさがる珍しい「九尺藤(くしゃくふじ)」で有名だが、礼子さんは「花は藤だけでなく、すべての花が美しく、可愛いです。本当に花好きな方々は、必死で山野草の写真撮影に没頭しています」と話しており、今年もスマホ撮影で、家族や友人に次々と配信されそう。
入山料は300円。問い合わせは同寺(0736・32・1774)へ。
写真(上)は藤棚の下で満開の山野草。写真(中)は子安地蔵寺の山門に今年もやってきたツバメ夫婦。写真(下)は水子地蔵尊の前庭に咲く無数の花々。


更新日:2017年4月11日 火曜日 00:00

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