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自作の竹筆で水墨画♪翠の会・69歳田中さん挑戦

自分の〝手づくり竹筆〟を使って水墨画に挑戦している珍しい69歳男性がいる。和歌山県橋本市神野々の元プログラマー・田中政司(たなか・まさじ)さんで、「同じ人生を全うするなら、だれもやらないことに…」と悠々自適の時間を楽しんでいる。
田中さんは、今年2月下旬、橋本市教育文化会館4階で開かれた日本画第1回「翠(すい)の会展」に、自らの水墨画「斑鳩(いかるが)五重塔」や「八甲田の水田池」など4点を出品した。
これらはいずれも、自宅の庭で伐採した竹を巧みに加工して、オリジナルな竹筆を制作し、その竹筆で描いた傑作ばかり。作品の出来・不出来はともかく、竹筆の水墨画はとくに際立った。
田中さんは「充実した人生を」と昨年10月、日本画家・南口みどりさんの絵画教室に入門。同時に「同じ描くなら、自分らしく」と、彩色を求めず水墨画を志向、毛筆でなく誰も使わない竹筆を考えた
さっそく、自宅庭の竹を伐採。ノミや小刀(こがたな)を使って、竹を削ったり、金槌(かなづち)で叩いたり。だれにも真似のできないソフトな竹筆を制作。
その竹筆は、丸竹を生かした毛筆そっくりのもの、筆先幅1~3センチの竹の繊細を活かしたものなど、多種多様で、その総数は約300本にのぼる。
田中さんは、その竹筆に硯石(すずりいし)の墨の濃淡を考え、丹念に運筆して、約20点の風景画を制作。南口みどり主宰の「翠の会展」に4点を出展した。
鑑賞したフォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんは、珍しい田中さんの「竹筆画」に感銘を受け、「どうか竹筆画を素晴らしい芸術に仕上げてほしい」と期待。田中さんは「まだまだ始めたばかり。どこにもない竹筆を作りながら、個性ある水墨画を描きたい」と意欲を見せていた。
写真(上)は竹筆作りに丹精込める田中さん。写真(中)は見事な田中さん制作の竹筆の一部。写真(下)は自作の竹筆で「王滝(おうたき)」(長野県)の水墨画に挑む田中さん=自宅アトリエで。

更新日:2017年3月14日 火曜日 00:00

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