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さぁ冬至・山の煙は美しく♪柚子湯で体を温めて

和歌山県橋本・伊都地方は、12月上旬から、紀の川沿いの山々で、白煙が立ちのぼり、21日の冬至(とうじ)前後の情趣(おもむき)を呈している。
農家の人たちの話では、山の柿畑の柿の枝を剪定(せんてい)し、畑でかき集めた落ち葉などとともに焚(た)いて、気持ちよく迎春準備をするという。
この季節、紀の川北岸の高台から見晴らすと、国城山(標高552メートル)の尾根付近では、白煙が風にあおられて激しく渦巻く。中腹あたりで風がやむと、白煙が垂直に勢いよく上がり、時には白煙が上空で広がって、ジャンボ松茸(まつたけ)の形になる。
俳句の季語「冬ぬくし」と言われる温暖な日には、橋本市役所や橋本商工会館の向こうの山々の随所から、幾筋もの白煙が棚引いて、まるで冬靄(ふゆもや)に包まれたような光景。
冬至は1年で最も昼間の短い日。日本では風邪を引かないように、柚子湯(ゆずゆ)に入ったり、南瓜(かぼちゃ)を食べたり。
橋本出身のある昭和人(70歳代)は「山のけむりは2月頃まで続きます。あの山のけむりが棚引く日は、子供の頃にたちまちタイムスリップ。あぁ何といういい景色、何といういい匂い…。そんな感じです」と話し、山河ある橋本育ちを喜んでいた。
橋本市あやの台のスーパー銭湯「きらく湯」橋本店では、21日(水)に男性用、22日(木)に女性用で、それぞれ「ゆず風呂」を開催。営業時間は午前10時~午後12時(最終受付午後11時30分)。入浴料(平日)は大人650円、小人350円。問い合わせは同店(0736・37・2611)へ。
写真は冬至前に橋本市の国城山周辺で立ちのぼる「山のけむり」風景。


更新日:2016年12月21日 水曜日 00:08

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