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串柿の玉簾輝く♪紀州四郷の山里・夫婦の幸せ祈り

日本一の串柿の本場、和歌山県かつらぎ町四郷(広口、滝、東谷、平)地区で、今、約400年前から続く「串柿の玉簾(たますだれ)干し」が、初冬の山里に輝いている。
串柿の玉簾は「夫婦にこにこ(2個2個)仲むつ(6個)まじく」と、1本の竹串に10個の柿を通し、その10本を玉簾のように編み上げたもの。
12月下旬には、綺麗に干し上がり、京阪神方面に約68万本を出荷。正月の縁起物として、各家庭の床の間に飾られる。
例えば、谷あいの四郷地域交流センター「ともがき」(旧四郷小学校)付近から、山上の「堀越癪(しゃく)観音」へ登ると、沿道や家々の軒先では、「串柿の玉簾」が続く。地元農家の小林洋之(こばやし・ひろゆき)さん(63)一家は、収穫したばかりの柿のヘタを、一つずつ丁寧に取り除いたうえ、機械で皮をむき、串に通して天日干し。「今年は天候も良く、串柿は玉太り、色艶もよく、いい正月飾りになりそう」と笑顔で話していた。
自宅軒下には、甘く美味しい「吊るし柿」も沢山ぶら下がっていて、観光客は1本(約10個付き)500円の「吊るし柿」を次々と買い求めていた。
四郷地区は、京奈和自動車道・かつらぎ西ICの北側で、車で数分のところ。
写真(上)は晩秋の日輪にかがやく四郷地区の串柿の玉簾。写真(中)は小林さん宅の軒下に天日干しされた串柿の玉簾。写真(下)は串柿の玉簾の彼方には同じく串柿の玉簾を干す山里の集落が展望できる。


更新日:2016年12月2日 金曜日 00:00

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