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世界遺産に「黒河道」など決定♪橋本初・高野参詣道

和歌山県橋本・伊都地方の高野山参詣道4道を含む県内22か所が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されることが、10月24日、パリで開かれた国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で決定した。とくに橋本市賢堂の定福寺(じょうふくじ)~高野山の「黒河道(くろこみち)」は、同市初の世界遺産となり、追加登録運動を実践してきた地元「黒河の会」の山本一清(やまもと・かずきよ)会長は「皆さんの念願が叶ってうれしい。これを機会に多くの参詣人が、黒河道を楽しめるように頑張りたい」と誓っている。
追加登録が決定したのは、高野参詣道の「黒河道(くろこみち)」(橋本市、九度山町、高野町)、「三谷坂」(かつらぎ町)「不動坂」(高野町)、「女人道(にょにんみち)」(同)の4道と熊野参詣道関係を合わせた県内22か所(計40・1キロ)。
このうち「黒河道」は定福寺~五軒畑岩掛観音~明神ヶ田和~市平橋~林道合流~久保小学校~茶堂跡~粉撞(子継)峠~女人堂跡間の約16キロ。橋本から高野山への近道とされ、大和国からの参詣人が多いことから「大和口」とも呼ばれ、文禄3年(1594)には、豊臣秀吉が高野参詣の帰途、この道を用いたとされる。
橋本・伊都地方では、数多くの追加登録「祈念」ウォークやトレッキングを開催。定福寺の地元住民でつくる「ふる里の山に花をの会」=上野剛敬(うえの・たけひろ)会長=は、世界遺産を目指し、黒河道沿いに桜などの植樹、草刈作業を続けてきた。
今年6月、国際記念物遺跡会議が範囲拡張を承認する勧告を提出。国連・世界遺産委員会が審議直前の7月、開催地・トルコで起きた一部軍部クーデター(未遂)のため、審議延期となったが、24日夕刻「追加登録決定」の朗報に関係住民は大喜び。
この時に備え、賢堂の住民は、黒河道入口の高野山真言宗「定福寺」=生地清祥(おんじ・せいしょう)住職=の本堂・御寶前(ごほうぜん)や水子地蔵尊、観音菩薩像に梅もどき、高野まき、菊などを供え、「祝 世界遺産」の横幕や幟旗(のぼりばた)を用意。生地住職とともに必ず念願が叶うよう、本尊・阿弥陀如来像(平安時代・木彫)に祈願していた。
高野7口再生保存会・副会長でもある山本・黒河の会会長は、「皆様の努力が実り、高野参詣道の4道が、すべて追加登録されて、最高の喜びです。とくに黒河道は、橋本市初の世界遺産なので有難いです。どうすれば黒河道を歩かれる方々に喜んでもらえるか、定福寺の檀家の方々と話し合い、実現したい」と話した。
写真(上)は定福寺近くの黒河道入口付近。写真(中)は黒河の会発行の「黒河(くろこ)の会」便り。写真(下)黒河道の世界遺産登録を前に橋本市賢堂の人たちが定福寺・御寶前に飾った梅もどきなどの供花。

更新日:2016年10月24日 月曜日 18:59

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