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「高野の花たち」(102)可憐ナメラダイモンジソウ

高野町の花坂を流れる「鳴子川(なるこがわ)」に、ナメラダイモンジソウ(滑大文字草)があるというので、花のおじいさんの案内で写真取材しました。訪ねたのは10月16日の午後。
車を止め、川原への道がないので、花のおじいさんが用意した折りたたみの脚立をはしごにして降りることに。
いくつかの岩場を超えると、ナメラダイモンジソウの姿があらわれました。
ひっそりと咲く可憐(かれん)な花と渓流がマッチした、なんと美しい光景でしょう。足場が悪く、撮影するにはやや不安定な状態でしたが、私は虜になっていろんなアングルで、たくさんのシヤッターを切りました。
ところで、ナメラダイモンジソウは、別名カエデダイモンジソウ(楓大文字草)といい、ユキノシタ科で、各地の山地の渓流沿いなど、たえず湿り気のある岩の上などに生える多年草です。葉は根生して腎円形で長さ3~10センチ、基部は心形になっています。
花期は7~10月で、10~30センチの花茎の頂に、上が小さい3つの花びら、その下に細長い2つの花びらをつけ、この形が「大」の字に似ていることから、「大文字草」と呼ばれています。
花名の「ナメラ」は、滑らかなことから、また山口県のほぼ中央に位置する徳地町にある国有林の滑山(なめらやま)の名によるともいわれています。
花言葉は「自由」「好意」などいろいろ。
同属種で「人」の字の形になるジンジソウ(人字草)という花も関東以西にあります。(HとT記)


更新日:2016年10月20日 木曜日 21:04

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