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天空聖地1129人走る♪高野龍神ウルトラマラソン

弘法大師・空海が開いた高野山真言宗総本山・金剛峯寺のある和歌山県高野町高野山と、日本三大美人の湯で名高い龍神温泉のある同県田辺市龍神村とを結ぶ、紀伊山地の尾根伝いを走る初めての「高野龍神スカイラインウルトラマラソン2016」が、9月11日、開かれた。
高野町や田辺市、金剛峯寺、同県観光連盟などでつくる実行員会=委員長・平野嘉也(ひらの・よしや)高野町長=が主催し、JTB西日本が運営協力した。
同ラインは紀州最高峰・護摩壇山(ごまだんざん)など、通称〝紀州の屋根〟と呼ばれる、標高800~1300メートルの〝天空の聖地〟で、紀伊水道の島々や四国山脈をパノラマ状に展望できる。
競技は高野山大学をスタートし、龍神村で折り返して、同大学にゴールする100キロと、龍神村をスタートして、高野山大学にゴールする50キロの男女2コースで、高低差は812メートルと起伏が激しい。
この日、100キロコースには464人、50キロコースには665人の計1129人(18~73歳)が参加。高野山大学キャンパスで開会式があり、平野・実行委員長ら関係者が挨拶。東の空が白み始めた午前5時30分、100キロコースのランナーが一斉にスタートした。
高野山の気温は午前6時で17度、最高気温も午後3時で25度で、風は弱く、空模様は晴れたり曇ったりと、まずまずのコンディション。ランナーは時間とともに1団、2団、3団と分かれ、その中から前進、または後退する展開となった。
男子100キロのコースで、愛知県扶桑町の会社員・間宮秀幸(まみや・ひでゆき)さん(35)が、8時間10分56秒の好タイムでゴールイン。「よくやった」と大きな拍手で迎えられた。
間宮さんは過去「100キロマラソン」には、10回以上参加。これまで2位が最高だっただけに、今回の初優勝には大喜び。「きょうは綺麗な景色を見ながら、気持ちよく走れました。途中、アップダウンが激しかったり、線香の香りがしてきたり。ついには歩きそうになりましたが、それでも最後まで走りきることができました。これはお大師さまに背中を押された気持ちです」と、笑顔を見せていた。
写真(上、下)は「高野龍神スカイラインウルトラマラソン」で全力を振り絞って走るランナーたち。写真(中)は間宮さんが見事トップでゴールインする瞬間の光景。


更新日:2016年9月12日 月曜日 00:00

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