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紀の川渡る電車、草食む白鷺…♪橋本のまち強雨上がる

日本の南海上で台風13号が温帯低気圧に変わった9月8日、和歌山県橋本地方は強雨に見舞われたが、河川がやや増水した程度で、幸い被害情報はなかった。
午前10時30分頃、にわかに上空は暗雲に覆われ、雷鳴とともに大粒の雨が降り出し、家々の屋根や、実りの稲穂を叩きつけた。
先の9月6日には、大雨・洪水警報、雷注意報が発令され、市内各所で側溝が溢れるなど、多くの市民が大騒ぎしたばかり。
それでも今回は、強雨の降った時間も短く、ときどき強雨となった程度。小中学校の児童生徒らが帰宅する午後3時前には、ぴたりと雨も上がり、雲間に青空も見えだした。
心配していた児童生徒も先生も、自宅で待つ家族らも、雨上がりのタイミングの良さに「よかった」と大喜び。通学路では、傘を差す必要のなくなった、子供たちの明るい声が続いた。
南海高野線・紀の川鉄橋上は、普段通り電車が往来し、やや増水した橋脚周辺の水面に電車の影が走る。流域に連なる国城山系の山脈(やまなみ)は、先ほどまで重く垂れこめていた雲がうそのように消えていく。
紀の川に注ぐ橋本川は、多少水流は早いものの、古東橋の下を数羽の白鷺(しらさぎ)が飛翔して、急流に倒された中洲の草をついばむ姿が見られ、驟雨(しゅうう)の後のような爽快さを漂わせた。
市民は「地球温暖化で、今後、どんな台風、雷雨に襲われるかわからない」「橋本は災害の少ないまちだが、河川の氾濫や山崩れ、溜池の決壊など、まだまだ注意が必要」と口々に話していた。
天気予報では9日(金)、10日(土)の両日は晴れるが、その後は、空模様が崩れそう。
写真(上)は紀の川・鉄橋をわたる南海電車と多少増水した水流の光景。写真(中)は橋本川で水流に倒れた草をついばむ白鷺。写真(下)は9月6日の強雨の後、国城山に現れた棚雲の帯。


更新日:2016年9月9日 金曜日 00:00

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