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甲冑展など観光振興に貢献♪岩田橋本駅長に感謝状

鉄道マンの立場から和歌山県橋本市の観光振興に貢献したとして、橋本市観光協会=畑野富雄(はたの・とみお)会長=は、このほど同市古佐田のJR橋本駅の岩田芳和(いわた・よしかず)駅長に感謝状を贈った。岩田駅長は「まちの活性化は、鉄道マンの仕事であり、ご評価いただき、身に余る光栄です」と一層の貢献を誓った。
岩田駅長は平成26年(2014)6月、橋本駅長に着任。同観光協会が毎月約1回、同駅前で歌やダンス、大道芸などを披露する「駅前パフォーマンス」や、駅舎内で開く国の伝統的工芸品・紀州へら竿や県の伝統的工芸品・紀州高野組子細工、高野口特産パイル織物などの企画展を支援してきた。
また、NHK大河ドラマ「真田丸」放送でスポットライトを浴びる、九度山町ゆかりの真田幸村(信繁)にちなみ、駅舎内に手作甲冑(てづくりかっちゅう)紀州九度山真田隊=梅下修平(うめした・しゅうへい)隊長=制作の鎧兜(よろいかぶと)や、同市学文路の日本教育書道連盟審査会員・金森江仙(かなもり・こうせん)さんの書作品を展示。
すると兜が盗難に遭ったり、間もなく酔っ払い犯人が逮捕されたり、たちまち橋本駅の駅名が全国に知れ渡った。盗難を知った京都の小学生から、手作り兜を贈られると、すぐに展示したうえ、感謝状を贈って、家族にも礼を述べた。
JR和歌山線でNHK大河ドラマ「真田丸」戦国わかやまラッピング列車が走ると、その出発式・公開セレモニーでは、橋本駅も高野口駅も、真田家の家紋「六文銭」入りの赤い旗、旗、旗の波で飾り、高野口商工会の協力で人力車まで走らせた。
また、橋本市立紀見東中学校の美術部員が橋本駅に飾ったXマスツリー(高さ約4メートル)については、翌年「幸村の助太刀(すけだち)飾り」として活用。幸村・大助父子と真田10勇士のイラストで装飾。乗降客らが願文入り短冊を掛け、岩田駅長はその短冊701枚を世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社に奉納し、「願い届け」と祈願した。
このほか、県・市や商工農林関係者と連携、観光・経済への貢献例は数えきれない。畑野会長は「これからもよろしくお願いします」と感謝状を手渡した。
岩田駅長は「橋本は大阪・難波から、わずか45分の近場であり、山河も、まちも、人も大好きです。いろんなイベントで、皆さんに楽しんでいただくのは、鉄道マンの仕事の一つです。皆さんとの連携で、今後も頑張らせてください」と話していた。
写真(上)は真田幸村の兜の盗難を説明する岩田・橋本駅長。写真(中)は感謝状を受けた岩田駅長=橋本駅・駅長室で。写真(下)は手作り兜を寄贈してくれた小学生や両親、甲冑隊の面々と記念撮影する岩田駅長=右端。


更新日:2016年8月23日 火曜日 00:00

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