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読んでね「戦争」寄贈本~ゆかいな図書館・500冊

    太平洋戦争の戦後71年・終戦記念日(8月15日)を控えて、和歌山県橋本市のJR橋本駅構内「ゆかいな図書館」で、8月1日~同31日、戦争関連の本を並べた第6回「戦争文庫」を開催する。世話人代表の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん(88)は9月4日(日)、大阪・中之島公会堂で開かれる第5回「あの戦場体験を語り継ぐ老若の集い」(入場無料)でシベリア抑留体験を証言。「戦争の悲惨さや平和の尊さを、できれば読書や私たちの体験談から感じてほしい」と訴えている。
    今回の「戦争文庫」は12日早朝、図書館入口近くの本棚に「写真で見る大阪空襲」(ピースおおさか 財団法人大阪国際平和センター)、「山本五十六」(阿川弘之)、「石油人たちの太平洋戦争」(石井正紀)、「軍隊と人間」(細田民樹)など約500冊を並べ、同9時から自由に読書できることになる。
    これら全国の善意の人々から寄贈された一冊一冊に、図書館名のスタンプを押すなど、戦争文庫の準備作業に当たった世話人の県立紀北工業高校の元教諭・池永惠司(いけなが・けいじ)さん(86)は「ほとんどの人々は、当然のことながら戦争に反対しますが、そこで、改めて戦争はどうして起きるのか、どうすれば未然に防げるのかなど、戦争文庫を通じて、しっかり感得してほしいです」と訴えている。
    橋本駅「ゆかいな図書館」は、図書の持ち出しが自由で、読み終えたら自主的に返却する、という「信頼の原則」で運営。作家の五木寛之さんは「本好きな市民の善意を信じようという、小さな図書コーナーの発想がとてもいいと思った」と称賛している。
    一方、第5回「あの戦場体験を語り継ぐ老若の集い」は、9月4日午後1時から、大阪市北区中之島1の1の27、中之島中央公会堂・大集会室で、「語らずに死ねるか!」をテーマに開催される。問い合わせは主催者の戦場体験放映保存の会(東京=電話03・3916・2664=火、木、土、日、祝)。
    満蒙開拓義勇軍の一員として旧満州(中国東北部)に渡り、即、一兵士として転戦、ソ連軍の捕虜としてシベリアに抑留され、九死に一生を得て帰国した阪口さんは、「残念ながら、今では戦争体験を話す御同輩も激減しています。私は亡くなった多くの戦友の御霊(みたま)の安寧(あんねい)を祈り、全国から寄せられた寄贈本を図書館に並べるとともに、大阪・中之島公会堂では、厳しかった戦場の実態を包み隠さず紹介したいと思います」と語った。
    写真(上)は全国の善意の方々から寄贈された戦争関連の図書と謝辞を述べる阪口さん。写真(中)は第5回「あの戦場体験を語り継ぐ老若の集い」のチラシ。写真(下)はJR橋本駅の「ゆかいな図書館」。

更新日:2016年8月12日 金曜日 00:00

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