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お見事!紀北工高・ソーラーカー3度目の優勝飾る

和歌山県立紀北工業高校・ものづくり研究部の〝紀北ソーラー〟が、三重県・鈴鹿サーキットで開かれた、日本自動車連盟(JAF)など主催の「ソーラーカーレース鈴鹿2016」(国際自動車連盟代替エネルギーカップ)のチャレンジクラスに出場し、2年ぶり3度目の優勝を飾った。同チャレンジクラスは、ソーラーカー研究の一流企業・団体も参加する、エネルギー技術の高い競技で、顧問の中岡進(なかおか・すすむ)教諭(58)は「先輩から受け継いだ高水準の技術と、部員たちのチームワークの賜物。次回も頑張りたい」と誓っていた。
同大会は8月5日、6日の両日開催。出場選手は、ドライバーを担当した中岡教諭と同部OBの宮下和広(みやした・かずひろ)さん(29)、メカニック担当の2年生の山本拓実(やまもと・たくみ)君(17歳)、宮本喜充(みやもと・よしみつ)君(16)、大村直利(おおむら・なおと)君(16)、半浴菖太郎(はんさこ・しょうたろう)君(16)、1年生の木村裕貴(きむら・ゆうき)君(15)、日高勇貴(ひだか・ゆうき)君(15)のメンバーで、総監督は顧問の藪下能男(やぶした・よしお)教諭(59)。
チャレンジクラスは、パネル発電機とバッテリーを搭載した「紀北ソーラー」が、超優良企業・団体などの5チーム5台と、全長5・807㌔のコースで、5時間の耐久レースを展開し、その走行距離を競った。その結果「紀北ソーラー」は、見事、最高の58周を完走し、2位に約4分もの大差をつけて優勝を飾った。
同校は2007年に初優勝、2014年に7年ぶり2度目の優勝、昨年は15秒の僅差で準優勝に泣いたが、今年は堂々とその雪辱を果たし、2年ぶり3度目優勝を成し遂げた。
ものづくり研究部の山本部長は「この大会は、全員初参加で、猛暑の中での戦いでしたが、皆で呼吸を合わせて、優勝することができました。次も連続Vを目指したい」と誓う。
中岡教諭は「今大会は前半は好天に恵まれ、高速レースを展開。後半は雲が出たので、
部員たちが消費電力やバッテリーの電力残量を計算。データ戦略が功を奏した。つまり、前半は昨年優勝の〝MAX SPEED〟に約1分遅れで追走し、後半は電力量と残りの距離を計算したうえ、追い越して加速、計算通り優勝できた」と、部員たちとともに喜びを噛みしめていた。
写真(上)は優勝を喜ぶ紀北工業高校・ものづくり研究部員たち。写真(中)は優勝を顧問やOB、家族とともに喜ぶ部員たち=鈴鹿サーキットで。写真(下)は紀北工業高校に帰校して同校内で藪下総監督と記念撮影に収まる部員ら=いずれも紀北工業高校・撮影。


更新日:2016年8月10日 水曜日 00:00

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