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幸村の缶バッジ作りや再織体験♪高野口駅・葛城館

戦国武将・真田幸村(信繁)ゆかりの和歌山県九度山町で恒例の「真田まつり」(同実行委主催)が始まった5月7日、紀の川を隔てた橋本市高野口町の名倉の国の有形登録文化財「葛城館(かつらぎかん)」とJR和歌山線・高野口駅で、「楽しめまっせ高野口!~来てよ・見てよ・触ってよ~」が開かれ、大勢の幸村ファンや観光客で賑わった。8日(日)の午前10時~午後4時まで。入場無料。
九度山町や高野口商工会などでつくる高野口九度山地域にぎわい創出実行委員会=原見仁志(はらみ・ひとし)委員長=主催した。
葛城館は元旅館で、建物は明治時代後期に建築された木造3階の入母屋作りで、この日、1階土間には「再織(さいおり)体験コーナー」が設けられた。
再織は明治初期に高野口町で創案された特殊織物。再織手編教室インストラクター・杉村春美(すぎむら・はるみ)さんらの指導で、訪れる観光客らが、手織り機を使って花柄の織物づくりに挑み、美しい織物の町の雰囲気を感じていた。
床の間、廊下、敷居、畳、ガラス窓と日本情緒漂う2階では、今秋、九度山町の〝まちなか〟で開かれる「くどやま芸術祭」の出展作家の絵画作品を展示。甲冑姿の幸村を描いた大西高志(おにし・たかし)さんの「朱備(あかぞな)え」など、4作家22点のクレパス、水彩、アクリル画などが、観覧者の心を魅了。
クレパスで絵を描くひと・Chiaki Akada(チアキ アカダ)さんは、訪れる人々を親切に案内。9月3日(土)~10月2日(日)の「くどやま芸術祭」についても、「ぜひ、ご観覧ください」とアピールしていた。
すぐ北側の高野口駅の駅舎内では、昨年、JR・橋本駅の「兜(かぶと)の盗難」騒ぎで、全国的に知れ渡った「手作甲冑(てづくりかっちゅう)紀州九度山真田隊」制作の甲冑、京都の小学生の手作り甲冑と、社会福祉法人「紀之川寮」救護施設「悠久の郷」一同によるダンボール紙製の手作り甲冑を展示。
近くでは「缶バッジ作り体験コーナー」があり、地元の県立伊都高校の生徒たちがボランティアで担当。例えば幸村ファンが、コーナーに準備された兜や六文銭羽織を身に着けると、生徒たちが写真撮影。これを目の前でプリントアウトし、円形に周囲を切り取り、手押し機で缶の中に納めると、直径約5センチの缶バッジが出来上がり。
そこには颯爽とした〝幸村様〟が写っているという趣向で、生徒たちは「皆さん喜んで、さっそく胸につけて、行かれます」と話していた。そばには、「いい土産物」にもなる、高野口パイル織物のてぬぐいやハンカチなども並んでいる。缶バッジ作り体験は無料。
なお、8日の「真田まつり」最終日は、午前10時~同10時、道の駅「柿の郷くどやま」脇の芝生広場で、くどやまライブがあり、藪下将人(やぶした・まさと)さん、さつきのあきさん、浦部陽介(うらべ・ようすけ)さんが歌う。11時~正午には紀の国やっちょん踊りが披露される。
また、同芝生広場では、大河ドラマ「真田丸」を10倍楽しむためのトークショー(NHK和歌山放送局共催)があり、豊臣秀頼役の中川大志さん(午後0時15分~同45分頃)、真田昌幸役の草刈正雄さん(午後3時10分~同40分頃)が出演。中川さん出演の入場整理券は午前9時から、草刈さん出演の同券は午前9時30分から、それぞれ同芝生広場で各先着450人に配られる。
午後1時、同広場で紀州真田出陣太鼓保存会による「真田出陣太鼓」を合図に、真田まつり武者行列などが出陣。草刈さん、中川さんの2人もオープンカーで〝まちなか〟を走ることになっている。
写真(上)はJR・高野口駅で缶バッジ用の撮影をする2女性=担当は伊都高校生。写真(中)は再織を体験する女性=指導は杉村春美さん。写真(下)は葛城館2階で展示絵画を観覧する女性たち。


更新日:2016年5月8日 日曜日 00:00

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